俄虫温泉(Gamushi Spa)


施設名 俄虫温泉旅館
場 所 北海道檜山郡厚沢部町上里92
         
          電話 (0139)67-2211
源泉名 上里2号源泉
泉 質 単純温泉(低張性弱酸性低温泉)
温 度 30.7℃ pH 3.7 溶存成分総計 121mg/kg
お湯の様子 (内湯)無色透明、やや熱め、消毒臭、循環利用
(露天)無色透明、ぬるめ、弱温泉臭
(家族風呂)無色透明、熱め、弱温泉臭、かけ流し
料 金 大人 400円
町内65歳以上 100円
家族風呂
 1,500円〜1,800円
営業時間 10:00〜22:00(土日祝)
 
11:00〜22:00(平日)


【プロローグ】
 以前、温泉仲間のJake氏と一緒に北海道の温泉を廻った時に「TKさん、ガムシですよ、ガムシ!これは絶対行かなきゃ。だって、ガムシですよ!」と強くプッシュされたのにもかかわらず、加温循環に興味があまり湧かなかったため、Jake氏の要望をサラリとかわして素通りさせてもらった温泉旅館。「ぬるめの源泉を温めて循環して利用している昔ながらの温泉旅館」というイメージがあったため、その時は全く気にしていなかった。
 しかし、あれから数年が経ち、その近辺を通るたびに「TKさん、ガムシですよ!」と笑顔で語りかけてくるJake氏の言葉がリフレインしてきていた。いつの間にか自分の中で「俄虫温泉」が、道南の温泉で一番気になる温泉になっていた。周辺には「盤石山荘」、「上ノ国保養センター」、「銀婚湯」、「濁川温泉」など有名な温泉もたくさんあり、別に立ち寄る必要など無いのだが、それでもこの胸の疼きは…。

 そんな2025年3月の終わりのある日、気が付いた時には既にフェリーに乗り込み、北海道檜山郡厚沢部町へと向かっている自分がいたのだった。

【旅立ち・ガムシへの道】
 スタート地点はわかりやすい場所である国道沿いの「道の駅あっさぶ」だ。国道227号線を函館方面へ向かい、国道から道道67号線(八雲・厚沢部線)に入り、役場の前を通って八雲方向へ向かう。右手にスキー場が見えた後に「俄虫温泉」という看板があるのでその通りに左折して進むと上里温泉ふれあいセンターに到着する。俄虫温泉へは、上里温泉でさらに右へ曲がる必要がある。きちんと看板が誘導してくれるので間違うことはないだろう。

 

 営業開始が午前10時ということで、ちょっと早めの9時30分に俄虫温泉旅館へ到着し、回りの様子を観察した。正面玄関ではなく建物の奥の方に「日帰り入浴入り口」という看板が見える。その場所へ足を運ぶと、俄虫温泉バスと今は使われておらず物置のようになっている元玄関があった。どう見ても今はこの入り口は使ってなさそうだ。そのまま玄関に戻ると、そちらにも「日帰り入浴入り口」という看板があった。しまった!見落とした。スタートからつまずいた形での訪問になったが、気を取り直し、玄関へ行き「ちょっと早いけれどいいでしょうか?」とお願いした。すると、「10時まで待ってね〜」と軽くかわされ、ロビーで待つことになった。

 ロビーには、温泉旅館デフォルトのお土産コーナーがあり、長期湯治に来ているマダム用のファッションコーナー、子ども用のおもちゃコーナー、そして手作り弁当が売ってあった。このボリュームで500円はこのご時世としては、大変お値打ち品かもしれない。また、券売機の下にあった「がむし名物手羽先」1本120円が、妙に気になった。どんな手羽先なんだろう?どんな味つけかな?などなど…。そうこうしているうちに時間になり、券売機で入浴券を購入し、浴室へと向かうのであった。

 途中には無料休憩所と家族風呂へ分かれる分岐点、そしてその横には「俄虫の癒」とデカデカと書かれた岩盤浴コーナーが見える。「ブラックシリカから放射される遠赤外線効果!マイナスイオン効果が今話題!」(・_・D フムフム、時代の波に乗って岩盤浴まであるのか…、と思ったら「営業は中止しました」の張り紙が。

 岩盤浴の通路からちょっと進んだ先に男女別の浴室がある。10時にオープンして、自分がお客さん第1号と思いきや、すでに地元のご老人が先客で入浴中だった。おい、いつの間に…。(お風呂編へ続く)

2025/3/29