赤澤温泉(Akazawa Spa


施設名 しれとこ自然村 むらの湯
場 所 北海道斜里町ウトロ香川
源泉名 赤澤温泉
泉 質 ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉
温 度 63.4℃ pH 6.8 溶存成分総計 9,995mg/kg

(Na 1772mg, Cl 2062mg, CO2 353mg, HCO3 1328mg)

お湯の様子 黄土色濁り,熱め,塩味,湯口…ガス臭,湯面…土類臭,かけ流し
料 金 700円 営業時間 6:00〜9:00,12:00〜22:00

2008年11月から長期休業中。いつの日か再開するらしいですが…


 ウトロ温泉にあるセンター系施設…,だとばかり思っていた。日帰り入浴700円,高台に佇む立地条件,ポスター。どれを見てもセンター系施設…のはずでした。今回は宿泊した酋長の家で割引入浴券を購入し,700円のところを500円で入ることができた。
 営業時間終了まであと1時間と迫った状況で急いでむらの湯へ向かった。この角を曲がればあとは丘の上まで上るだけ…。あれ?なんで砂利道なの?しかもダート。登り切ったところで見つけた手書きの看板。センター系じゃなかったっけ?
 たどり着いた先は,ログハウス風の施設でした。ここで自分が大きな勘違いをしていたことに初めて気づいた(遅すぎ?)

 浴室に入ると,総檜造りのウッディな浴室内に,木造の浴槽が繋がって2つ並んでいる。その反対側にL字に洗い場が並ぶ。外には天気が良ければウトロ温泉方向の海がきれいに見える露天風呂がある。まずは内湯を味わってみた。湯口から長い樋を通してまずじっくり源泉を冷ましているのがわかった。しかし所詮熱めの源泉だ。注がれた浴槽はかなり熱く45℃以上あった。そして源泉注ぎ口とは対角線の場所でとなりの浴槽に溢れさせているのだ。こうすることでお湯を一気に冷まし,加水せずに湯温を熱めとぬるめの浴槽と2つ作り上げているのだ。すばらしい工夫である。お湯は湯口周辺ではガス臭が香る炭酸鉄泉で,浴槽内で茶褐色濁り湯へと変化している。口に含むと炭酸味と塩味が混ざったようなぺったり感がある。ガス臭が香っていたお湯は浴槽内で落ち着いて香りが土類臭へと変化していた。加水,加温,消毒,循環無しでこれだけの浴槽の温度管理をしているところがとてもすばらしい。露天風呂はこの日,残念なことに霧がかかっていたため漁り火や町の灯など景色が全く見られず,早々と退散してしまった。その後,内湯のフレッシュなお湯にもう一度浸かり直した。
 ここはとても気に入ってしまい,結局閉店まで(我々が玄関を出た瞬間に看板の電気が消えた。)このお湯に浸かり続けてしまった。

H20/7/20


  
2つに仕切られた源泉100%の浴槽。左が熱め,右がぬるめの浴槽。   樋を通して長い距離をかけて注がせる湯口。   湯口の対角線にある溢れスポット。