由良温泉(Yura Spa   


施設名 民宿 石川

場 所 山形県鶴岡市由良2丁目
源泉名 香頭源泉
泉 質 ナトリウム・カルシウム-硫酸塩温泉
温 度 58.0℃ pH 8.1 溶存成分総計 2,016mg/kg 

(Na 398mg, Ca 220mg, SO4 1097mg)

お湯の様子 無色透明、温泉臭+芒硝臭、ぬるめ、かけ流し 
料 金 日帰り不可 営業時間

 由良温泉の浜際にある温泉民宿。以前日帰り入浴をお願いしたことがあったのだが、宿泊のみで日帰り不可ということだったので、いつの日か泊まってみたいと思っていた宿だ。今回は湯めぐらんすの宿として1泊朝食付き5250円(夕食をカットする団体のお客さんは珍しいと言われました。)という設定で利用した。

 入り口から入って正面に浴室があり、たった一つの浴室を貸切で利用する仕組みになっている。建物自体も新しく、浴室もおしゃれな感じだ。脱衣所を抜けその先に広がる小さなタイル浴槽からはふんわり芒硝系の温泉臭が香っている。この香りです。この香りを求めていたのです!早稲沢温泉森川荘を若干薄くしたような香りが浴室に漂っていて、見た瞬間にすぐに脱衣していました。
 湯口から注がれる湯量はそんなに多くはなく、浴槽の湯温はやや温めになっている。早速かけ湯をして体をなじませ、お湯に浸かってみた。温めであるためなのか、体にからみつくような柔らかい浴感があり、お湯の中でフワフワと自分の体が漂っているような感じがする。なんて贅沢なひとときなのだろう。湯口周辺には真っ白な析出物がこびりついており、無色透明ではあるが、実はお湯の成分が入っているんだよ!と言わんばかりにお湯の成分が自己主張している。あまりのんびり浸かっていると他の仲間が味わう時間が無くなってしまう。何せ、ここの浴室は22時までの入浴で、翌朝は6時からと「夜間入浴禁止令」が出ているのだ。
 とはいえ、女将さんから特別許可を頂き、22時過ぎに1時間ほどゆっくり浸からせてもらった(2度目の入浴)。
 翌朝5時。芒硝キチガイと呼ばれるS君と自分は目覚まし1発で起床し、無言で浴室へ向かった。朝一番のお湯はピリッと熱く、夜に入ったときよりもフレッシュで心地良かった。最高です!誰か他に来るまでゆっくり浸かろうと言うことで、S君とずっとお湯に浸かり続けました。気がつけば6時15分。おやまぁ、1時間15分も満喫してしまいました(3度目の入浴)。

 日帰り不可というのは、浴室の小ささと宿泊客を大切にしたいという宿の人の気遣いからです。ぜひ海水浴シーズンなどにファミリーで宿泊してみるのはいかがでしょうか。

H23/2/11祝泊


  
こちら光り輝く石川の浴室。狭い分だけ香りが抜群。   湯口に映し出されるシンメトリーな世界。   溢れ出しも美しい。うっとりです。

  
朝食は万人向けのもの。ご飯はマンガ盛りにしました。   夜の貸切浴室。独り占めタイムも嬉しいです。    湯口の析出物。自己主張しています。