湯野浜温泉(Yunohama Spa   


施設名 割烹の宿 湯野浜ホテル
場 所 山形県鶴岡市湯野浜2丁目
源泉名 湯野浜1,2,3,4,5号、厚生有限、瀧の湯新2号、
並びに松舞の湯源泉の混合温泉
泉 質

ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(含塩化土類-食塩泉)

温 度 56.1℃ pH 8.4 溶存成分総計 5,985mg/kg 
お湯の様子 無色透明,弱海臭,かなり熱め,塩味+苦味,かけ流し 
料 金 日帰り設定無し 営業時間

 せっかく湯野浜温泉に泊まったのだからもう1軒くらいお湯を味わいたい、と友人が熱望したため日帰り入浴ができるかいろいろ交渉していたところ、偶然にもこのホテルが特別に許可してくださった。最初看板を見たときは湯空浜ホテルかと思っていたが、地図で確認したら湯野浜ホテルという名前だった。割烹旅館らしく廊下が畳敷きで風情がある。

 浴室はホテルの廊下を奥へ進んだ突き当たりにあり、男女別の内湯が1つずつある。浴室は広めの6人サイズ浴槽が1つと洗い場というシンプルな造りで、奥にある湯口からトポトポとお湯が注がれ、入り口横の浴槽縁からまとめて溢れ出す仕組みになっている。浴室全体には海臭が香っており、お湯遣いの良さが香りから感じ取れた。これは素晴らしい!友人と一緒にいざお湯に手を突っ込んでみると…、「アチッ」と思わず叫んでしまった。湯温を計ってみると48℃ある。うぅん、これは熱い。友人と桶を持ってまずはじっくり湯もみをした。湯温がそれでも47℃までしか下がらないので、ゆっくりと体を沈めてみた。ビリビリと肌にさし込むような浴感があり…というよりこれは熱さからくるビリビリ感なのだが、体を動かすと体がしびれるような感じだ。徐々に慣れてくるが、熱い湯がまたどんどん注がれるので、体をぐいぐい締め付けてくる。一旦湯から上がり、体を休めてからもう一度お湯に浸かってみた。今度は心地良くお湯を味わうことができた。湯野浜=熱いという公衆浴場での伝統はこのホテルでもしっかり受け継がれていた。後で女将さんに聞いた話だと、熱さには拘っているらしく、お子様などが宿泊するときは湯量を絞って低くしているが、そうじゃないときはこの日のように湯温は熱めなのだそうだ。湯上がり汗が出るが、シャキッと体が引き締まった。湯遣いがとても良く、心に残る素敵な1湯でした。1泊2食付きで7500円程度から泊まれるらしいのでいつか宿泊で利用してみたい。

H22/12/31


  
内湯が一つだけのシンプルな物だが、お湯の使い方が良い。   熱めの源泉がそのまま注がれる。この日は48度なり。    かけ流しスポット。ちょうど良い大きさ。