湯野浜温泉(Yunohama Spa   


施設名 民宿 浜泉荘
場 所 山形県鶴岡市湯野浜1丁目
源泉名 湯野浜1,2,3,4,5号、厚生有限、瀧の湯新2号、
並びに松舞の湯源泉の混合温泉
泉 質

ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(含塩化土類-食塩泉)

温 度 56.1℃ pH 8.4 溶存成分総計 5,985mg/kg 
お湯の様子 無色透明,弱海臭,苦塩味,かけ流し,大浴場は適温,部屋風呂は温度自在
料 金 日帰り設定無し 営業時間

 湯野浜温泉街の北側に位置する温泉民宿。日帰り入浴を行っておらず、宿泊でしか利用できない施設だ。今回友人と忘年会をするにあたって「日帰り入浴が不可」という点と「部屋にも温泉風呂がある」という点、そして「何より料金が安い」という点でこの浜泉荘に決めた。今回は1泊朝食付きで5000円という設定だ。到着してまずは玄関前に立ってみた。あまりにも人の気配が感じられないので営業しているのかどうか不安になったが、普通に自動ドアが開いたのでひとまず一安心した。受付でチェックインを済ませ、部屋に一度入ってみた。部屋は3階で、階段を上がっていく。風呂は2階の方向で矢印が出ていたので2階かと思いきや…、1階でした。つまり、入り口から一度階段を上がって2階へ行き、そこから奥の階段を降りて1階の浴室へ向かうという形式だ。最初は首をひねったのだが、なるほど、日帰りではなく宿泊部屋から浴室へ向かうと考えると全然問題無い造りだ。

 部屋に入ってまずは部屋風呂のユニットバスを覗いてみた。蛇口の横には天然温泉と書かれたプレートがあります。当然すぐに蛇口をひねってみました。ドバドバと注がれるお湯は紛れもなく湯野浜温泉のしょっぱいお湯です。香りも抜群に良く、あっという間にユニットバスの中に温泉臭+潮臭が充満した。そのままだと熱すぎるので湯量を絞って少しずつ注がせて、夜に入ろうと言うことにした。
 1階に下ったところに男女別の内湯がある。手前には健康器具が並ぶルームがあり、健康的に汗を流すこともできる。飲泉所も準備してあり、ここだけ何か異空間の感じがした。気持ちを切り替えて浴室に突入してみた。L字に折れ曲がった浴槽の向いに洗い場がある。浴槽の手前側は浅めになっていて寝湯になるような造りだ。奥は深めで、湯口から注がれたお湯が、反対側の奥にある廃湯口へ溢れていく仕組み(友人はその廃湯口をビニールでふさいでお湯が洗い場に溢れるように改造しトドっていましたが。)だ。お湯は上層部がアチチだったがかき混ぜると適温になり、ちょうど良い湯温で湯浴みできる。入っているうちにまたじわじわと湯温が上がってくるが気持ち良く入浴できた。湯野浜のお湯というだけあって、浴後の発汗はとてつもない量だった。
 さて、部屋風呂です。こちらトイレと一緒になったユニットバスのため、なるべくなら溢れさせずに浸かりたいと思い、湯量を考えながらの湯浴みになりました。湯温は50℃。これじゃ入れません。友人が足を入れてそれから攪拌してやっと48.5℃まで下がりました。ここで自分の出番です。ゆっくりとお湯に体をなじませながら体を沈めて…、1分が限界でした。でもそれで湯温は47℃まで下がりました。たった1分間だけなのに体が真っ赤になりました。熱いけれども湯上がり最高の気分です。もっと夜遅くに適温に下がった部屋風呂にもう一度入ったときは心地良く湯浴みできました。(やはり熱湯チャレンジは控えめにしておくべきでした。)
 次の日の朝食は手の込んだ料理をおいしくいただきました。これで5000円(税抜き)とはびっくりです。他にも日帰り不可の温泉民宿が数軒あるので、ぜひ機会を見て宿泊してみたいと思いました。

H22/12/30泊


  
1階にある大浴場。ここに行くためには一度2階へ上がる必要があります。     朝食も美味しく頂きました。これで5000円は破格ですよ。

  
 広めの部屋を準備してもらい、十分すぎるくらいゆったり過ごしました。   部屋に併設したユニットバスも源泉を出し放題の温泉です。48度にして楽しみました。