鶴子温泉(Tsuruko Spa   


施設名 勘兵衛旅館
場 所 山形県尾花沢市鶴子
源泉名 鶴子温泉1号源泉
泉 質 単純硫黄泉
温 度 29.2℃ pH 9.4 溶存成分総計 294mg/kg

(Na 78mg, HS 4.6mg, HCO3 73mg)

お湯の様子 薄白濁透明,うっすら湯花あり,硫黄臭,加温あり,かけ流し 
料 金 300円 営業時間 要相談

 山形県尾花沢市の御所山スキー場の手前にある昔からの湯治旅館。日帰り入浴も受け付けてくれる。

 浴室は旅館の右奥にある。男女別の広い浴室で,水色タイルの大きめの浴槽にパイプ湯口から加温されたお湯が注がれている。浴室内にはほんのりと硫黄臭が香る。加温湯にありがちな消毒臭は一切無い。かけ湯をして早速お湯に浸かってみた。やや熱めのセッティングで,湯面からかすかに硫黄臭のような温泉臭が香っている。肌にやさしい感じのお湯だ。だが,先ほど浴室に入った瞬間に感じたような硫黄臭ではない。これはどういうことだと思い,湯口まで行ってみると…。ありました。これです。湯口の源泉はピュア硫黄臭なのです。すばらしい。加温されると硫黄泉は鮮度が落ちるものなのだがここはなかなか鮮度が良いのだ。しばしこの香りにうっとりとさせてもらった。浴槽内を探してみても吸い込み口や廃湯口は見あたらない。まだ溢れていないが,どうやらかけ流しのようだ。浴槽が広く,源泉投入量が少ないため,一度溢れさせてしまうとたまるまでに多少時間がかかるのだ。そのためか若干お湯が鈍り気味になってしまうのは仕方ないのかもしれない。温度が低い源泉の旅館はたいてい循環装置をつけているものなのに,ここは原油高のご時世にもかかわらず,贅沢にも加温かけ流しをしているのだ。このトロッとしたお湯を贅沢にも溢れさせながら楽しませてもらった。

H22/5/4


  
水色タイルが美しい。加温した源泉をどんどん注がせている。  湯口はパイプがヒョロッと伸びているタイプ。    すぐ横を流れる川を眺めるのも良い。