良湖温泉(Tokurako Spa   


施設名 徳良湖温泉 花笠の湯
場 所 山形県尾花沢市赤森山
源泉名 徳良湖源泉、徳良湖2号源泉
泉 質 単純温泉
温 度 43.3℃ pH 7.3 溶存成分総計 499.4mg/kg

(Na 146mg, Cl 159mg)

お湯の様子 無色透明,無味,カルキ臭,循環 
料 金 350円 営業時間 6:30〜21:30

 山形名物花笠音頭の発祥地「徳良湖」のほとりに沸いた新しい温泉施設。国道347号線から徳良湖方面に曲がり,そのまま看板に沿っていくか,尾花沢市民体育館からマラソンコースの道路を上がって道なりに進むとある。平成16年にオープンした公共の温泉施設。

 内湯が1つと露天風呂が1つあり,露天風呂にも内湯にもちょろちょろと薬臭の強烈な源泉が注がれている。ちょろちょろ出ている量と見合わない大きな浴槽のため,カルキ臭がする循環湯も混入していると思われる。源泉の素性を考えると,山形県内にはない湯で,東鳴子の高友黒湯と似たようなにおいがする。しかしカルキと混じって実に不思議なにおいへと変化を遂げている。露天風呂も同様であるが,本来の源泉槽をしっかり作ると温泉施設としての役割を果たせそうである。単に循環浴槽のみなら,大石田の深堀に客をとられ,赤字経営に陥ることは間違いない。

H16/8/13

 
徳良湖温泉露天風呂。小さい湯船。源泉投入口になにやらトルマリン鉱石が埋め込まれている。(個人的には必要ないと思ったが)


 実に10年ぶりに徳良湖温泉に行ってみました。ただ単に近いから利用させてもらったというのが正直なところだが、源泉の使い方が劇的に変わっていないかをチェックしに行ってみたのです。
 今回は左側浴室が男性浴室でした。始めて入る左側浴室ですが、入ってみてあれ?と気付いたのが分析表です。分析表が2枚あるんです。1枚は温泉のもので、徳良湖源泉、徳良湖2号源泉とあります。混合したんですね。と思いよく見てみると…単純泉。あれ、以前は食塩泉だったはずですが、変わったのですね。ちなみにもう1枚の分析表は水風呂のものでした。
 さて、浴室へゴーです。大きな浴槽が一つに小さな水風呂が1つ、そして露天風呂という作りは右側浴室と同じような造りだ。浴室にはやはり消毒臭がしっかり香っていて、お湯からもはっきりとカルキ臭が香ってきました。お湯は石湯口からちょろちょろ注がれているが、浴槽内部にも循環湯口があり、そこから勢いよく熱いお湯が噴出している。びっくりしたのが、ある程度時間が経ったときに湯口からドバドバと勢い良くお湯が噴き出してきたことです。自動調整装置も付いているんですね。露天風呂は熱めで、湯口にあったトルマリン鉱石なども茶褐色に染まっていました。やはり年月と共に温泉成分で染まっていくものなのですね。今回利用している時間帯にはひっきりなしにお客さんがやってきました。洗い場は常時埋まりっぱなしで、浴槽にも15人以上使っている常態でした。これだけの利用客があれば、やはり消毒循環は致し方ないことなのでしょう。

 今回の収穫は、かけ湯と水風呂は源泉そのものですばらしかったということです。やはり源泉槽が小さくても1つほしいですね。そうするともっと満足度が上がると思うのですが…。

H25/12/31

  
こちら大浴槽。つねに人が入っていました。    ちょろちょろ注がせていた湯口ですが…    突然ドバドバ投入に変身しました。すごい勢いです。


  
こちら2号源泉がそのまま入っている水風呂。でも17℃じゃちょっと寒いかも?   露天風呂は石造り。屋根からの落雪注意です。   おそらくトルマリン鉱石が埋まっている露天湯口。