小野川温泉(Onogawa Spa   


施設名 扇の湯 扇屋旅館
場 所 山形県米沢市小野川町
源泉名 協組4号源泉,5号源泉
泉 質

含硫黄ーナトリウム・カルシウム-塩化物泉
(含食塩・塩化土類・硫黄泉)

温 度 46.2℃ pH 7.6 溶存成分総計 4,461mg/kg
(Na 1038mg, Ca 753mg, Cl 2286mg, HS 2.2mg, H2S 0.6mg)
お湯の様子 無色透明,硫黄臭,適温,塩味,かけ流し,白湯花あり
料 金 300円 営業時間 7:00〜21:00

 米沢市小野川温泉の中にある温泉街最古の木造建築物。明治33年の小野川温泉大火の際に唯一焼け残ったと言われている蔵が旅館の奥にあり,それを現在も利用している。入口にある太鼓をたたくと,旅館の人が出てきて 親切に対応してくれる。

 お湯は小野川温泉共同源泉で,やや狭めの浴槽に幅広で少なめに注がれている。湯口には細長いそうめんのような湯花が付着しており,源泉100%にこだわっているためにお湯から硫黄臭が思い切り香る。ちょろちょろ出して源泉100%にしているため,お湯の鮮度はとびきり良いというわけではないが,落ち着いた雰囲気の建物に,静かな浴室。そしてお湯の香りと,なかなかここは良いお湯です。せっかくのお湯使い。絶対に加水などせずに大切に利用したい。

H18/6/10

  
浴槽のサイズは小さめ。奥の湯口から硫黄臭がかなり香る。  細長い湯花がとてもきれいです。      温泉街の中で一際目立つ昔ながらの建物。


 平成23年のラストをしめくくる忘年会の会場としてこの小野川温泉扇屋旅館をチョイスしました。といってもチョイスしたのは温泉仲間のI氏で、なにやらこの旅館には部屋にも温泉があるらしいとのことでした。以前利用したときはそんな話は聞いていなかったので、半信半疑ではありますが期待に胸ふくらませて小野川温泉を訪れました。今回は1泊朝食付き(暖房費込み)で6450円での利用です。

 宿に入り、2階の一番奥まで上った突き当たりにある「和楽」という8人部屋に通されました。和楽という部屋は2つの畳部屋が繋がっていて、その外側をテラスのような廊下がグルリと囲んでいる貴賓室のような造りです。そしてそこは、噂通り「温泉付きの部屋(3階にもう一つある)」でした。部屋自体にユニットバスやトイレ、洗面所がついているのはよくある話なのですが、こぢんまりした2人用タイル浴室がついているとは…。しかも硫黄臭がプンプンする4号源泉を自在に投入しかけ流すことが可能なのです。狭い浴室に源泉100%。これはもう文句のつけようがありません。濃いめの硫黄臭、アチチの源泉。全てがパーフェクトでした。この日は大浴場に2回、部屋風呂に2回と合計4回も扇屋の風呂にお世話になりました。次の日の朝も部屋風呂を1回楽しみました。
 朝食は鮭、納豆、温泉卵、海苔と朝食の王道を全て兼ね備えた上、山形名産のもって菊のみそ汁まで楽しませてもらいました。これで6450円は安すぎます。お湯よし、コストパフォーマンス良しの素晴らしい旅館でした。やはり温泉旅館は泊まってみないと本当の良さがわからないものですね。ここは大変気に入ってしまい、本当に評価がうなぎのぼりです。

H23/12/29宿泊


  
大浴場は4号源泉と5号源泉の混合源泉で適温になっていました。   湯口から注がれるお湯もやや熱めの適温です。硫黄臭が心地良いです。  朝食もおいしくいただきました。

  
こちらが部屋に備え付けのお風呂。熱い源泉のためゆっくりお湯をつぎ足します。   朝一番で溢れている様子。本当に熱い源泉です。    ジャスト2人サイズのタイル浴槽。硫黄臭プンプンです。

  
この廊下の突き当たりに「和楽」の部屋が。   温泉熱を利用した岩盤浴もあります(こちらは予約が必要になります。)