小野川温泉(Onogawa Spa   


施設名 旭の湯 旭屋旅館
場 所 山形県米沢市小野川町
源泉名 協組4号源泉
泉 質

含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
(含食塩・塩化土類・硫黄泉)

温 度 82.3℃ pH 7.3 溶存成分総計 5,831mg/kg
(Na 1412mg, Ca 547mg, Cl 3199mg, CO2 24.4mg, HS 1.7mg, H2S 2.5mg)
お湯の様子 無色透明,硫黄臭,まったり塩味,あつめ,かけ流し
料 金 500円 営業時間 9:00〜19:00

 小野川温泉滝之湯共同浴場のすぐ裏にある大きな旅館。銘水滝の清水がわいているすぐ裏にそびえ立っている。日帰りを受け付けているということだったので入浴させてもらった。小野川温泉は日帰り可、不可がわかるように看板が立っているのでわかりやすい。

 温泉棟はメインの建物の裏手にあり、男女別の内湯とそれに露天風呂がついている。湯気に包まれた神秘的な内湯は広くふわりと小野川温泉らしい硫黄臭が香っている。広い主浴槽と寝湯が繋がっていて、洗い場側にサラサラとオーバーフローしたお湯が流れているのが見える。すぐ手前に元々ジャグジー風呂だった小さい浴槽がある。常識的に小さい入り口付近の浴槽=ぬるめ、主浴槽=やや熱め、と考えるがこの常識が通用しなかった。小さい浴槽に手を入れてみると…、47℃程度の高温浴槽なのだ。これは無理、と後回しにし、主浴槽に浸かってみた。湯温は適温で、湯面からも素敵な硫黄臭が香ってくる。広い浴槽は一度に20人くらい浸かれそうな広さがある。ふうと一息つき、しばし高い天井を眺めてお湯を楽しんだ。早朝に長距離運転をしてきた後だけに、とても心地良いお湯だ。続いて主浴槽から扉を開けてまたいで先へ進んだ露天風呂だ。こちらは外気温(3℃)の影響か温め(39℃)の設定だ。心なしか硫黄臭が濃いように感じた。温いのだがここがまた気持ち良い。タマゴスープ湯花も沢山舞っていて、湯花を捕まえて遊ぶのも面白い。山側に面した場所にある露天風呂なのでそんなに景色が良いというわけではないが、開放的な空気の中温めのお湯にじっくりつかるというのがまた気持ち良いのだ。
 体がお湯にじっくり慣れてきたので、いよいよ入り口横の熱湯浴槽へチャレンジしてみることにした。やはり熱いです。でも浸かるんです。浸かってみるとビリビリと肌に差し込んでくるような浴感があり、それを通り越すとやはり気持ち良いんです。真っ赤になった体をさましに、またジャブジャブと主浴槽をかき分け露天風呂へ向かった。もしかするとこのループが楽しいのかもしれない。
 小野川温泉の旅館はどこも日帰り入浴に積極的なところがうれしい。広めのお風呂がお望みならこの旅館を選ぶと良いかもしれない。

H22/11/10



  
湯気のせいで浴槽全景は撮れず。湯口のみの主浴槽。    こちら激熱の熱湯浴槽(47℃)    主浴槽からまたいで露天風呂へ行くシステム。

  
温めの露天風呂。ゆったりと入るには一番良いかも。    湯口その1。白いタマゴスープ湯花の製造場所になっています。  こちらがその湯花。