小野川温泉(Onogawa Spa   


施設名 玉の湯 吾妻荘
場 所 山形県米沢市小野川町
源泉名 協組4号源泉源泉
泉 質

含硫黄ーナトリウム・カルシウム-塩化物泉
(含食塩・塩化土類・硫黄泉)

温 度 80.3℃ pH 6.9 溶存成分総計 5,659mg/kg
(Na 1412mg, Ca 547mg, Cl 3199mg, HS 1.7mg, H2S 0.4mg)
お湯の様子 無色透明,硫黄臭,適温,塩味,かけ流し,白湯花あり
料 金 湯巡り独楽利用 営業時間 12:00〜16:00

 小野川温泉のシンボルである尼湯共同浴場のすぐ裏手にある大きめの和風旅館。日帰り入浴を受け付けてはくれるが意外に掃除中とかで利用できないことが多い。今回はラッキーなことにすんなりと入浴ができた。浴室は奥に進んだ右の突き当たりにある。玉の湯、薬師の湯、貸切風呂の小町の湯がある。今回は男性用が玉の湯だった。

 広々とした浴室の奥に15人サイズの長方形のタイル浴槽が一つだけある造りで、広い窓から明るい雪明かりが目に眩しく飛び込んでくる。湯気で篭もっている浴室の左奥に玉石が飾ってある。もしかするとこれが玉の湯の由来なのかもしれない。(そんな玉石が顔に見えてしまいを、ついついいたずらをしてしまいました。ごめんなさい!)
 浴室全体に香っている甘い硫黄臭に誘われるように浴槽に身を沈めてみた。湯温はやや熱めの適温で、自分が入った分だけお湯がザザーッと溢れていく。浴槽の床タイルにはモダンなデザインアートが施されており、シンプルながらもセンスの良さを感じることができる。湯口は2つに仕切られていて、左右から熱めの4号泉、温い5号泉がそれぞれ注がれている。他の旅館は混合したものを注がせていることが多いため、それぞれの源泉を独自に味わうことがなかなかできないのだが、この旅館はどちらの源泉の味も味わうことができる。温めの5号泉も意外に硫黄分が濃いということがよくわかった。
 それにしてもお湯の感触が心地良い。鼻からマイルドな硫黄臭がくすぐり、肌からはなめらかな浴感がじんわりと優しく包み込み、そして目からは湯気の奥に霞む雪景色が心を癒す。やはり冬の小野川温泉も良いものですねぇ。

H23/12/29


  
大浴場の長方形浴槽。ひろびろとしたゆったりした造り。    熱めの4号源泉と冷たい5号源泉を混合して入れています。    床のタイル模様がモダンです。かけ流しの様子見えますか?