宮内温泉(Miyauchi Spa   


施設名 宮内温泉旅館
場 所 山形県南陽市宮内
源泉名 和郷源泉
泉 質

ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉(含塩化土類-芒硝泉)

温 度 32.5℃ pH 8.0 溶存成分総計 1,513mg/kg

(Na 366mg, Ca 96mg, SO4 559mg, Cl 362mg, K 58mg)

お湯の様子 うす黄色透明,温泉臭,無味,加温あり,熱め,かけ流し
料 金 300円 営業時間 朝〜18:00程度

どうやら廃業していたらしく…、雪で埋まっていました(平成25年12月確認)


 南陽市の国道13号を新潟方面へ向かう途中の宮内交差点を左に折れた200m先にひっそり佇む温泉旅館。一見営業していなさそうに見えるのだが,しっかり営業している。老夫婦が対応できる時間であればいつでも日帰り入浴を受け付けてくれる。

 雑然とした玄関から右へ進みその奥に男女別の内湯がある。脱衣所内のロッカー上段にはなぜかサボテンが飾ってあり,使えるロッカーの数が限られている。また,男湯には「日本に4つほどしかない貴重な温泉」と書かれたプレートが,女湯には不思議なコインサウナや年代物の体重計があり,秘湯マニアの気持ちをくすぐってくれる。浴室に入るとすばらしいお湯が待ちかまえていた。うす黄色透明のお湯がタイル浴槽に満たされており,湯面からは素敵な温泉臭が香っている。湯口からは32℃の源泉が注がれていて,浴槽内の穴から加温のために循環させて利用している。注がせた分はしっかりかけ流しているので,加温かけ流し浴槽だ。しかし,このお湯熱すぎます。加温するにしてもこれは熱すぎの45℃程度。入ってみると足にビリビリと刺しこんでくる浴感がある。それでも慣れてくると心地よくなるので全然問題ない。ふと壁面に目をやると不思議なことに気づく。タイル浴槽は途中までで,そこから先はコンクリートなのだ。よく見てみると以前までタイル浴槽だった部分で壁が終わっており,後で外のスペースまで浴槽を拡張したというのがよくわかるのだ。そのつなぎ目を目立たせなくするために置かれた中央の大岩が非常にじゃまな存在になっていた。
 何はともあれ,お湯は正真正銘の名湯である。このお湯の存在に気づいていない南陽市民も数多くいるのではないだろうか。この良いお湯を眠らせておくには非常にもったいないので,ぜひ市民の手で活気を取り戻してほしいと思う。

H20/12/30


  
あとから拡張したかのような造りの内湯浴槽。   湯口は32℃の源泉がそのまま注がれる。   浴槽中央に鎮座する大岩。けっこうじゃまです。