赤倉温泉(Akakura Spa   


施設名 野天風呂 天空の湯
場 所 山形県最上町富沢赤倉温泉スキー場中腹
源泉名 各旅館の混合源泉
泉 質

ナトリウム・カルシウム-硫酸塩温泉

温 度 57.2℃ pH 8.2 溶存成分総計 970mg/kg ( SO4 537mg)

(参考までに佐藤屋旅館の源泉を載せておきます)

お湯の様子 無色透明,芒硝臭,無味,適温,ローリー温泉,つぎ足しかけ流し
料 金 100円 営業時間 9:00〜15:00(期間限定,2007年は7/22,29,8/5,12〜16,19,26)

 赤倉温泉スキー場のリフト中間駅に臨時で設置される期間限定の露天風呂。今年で4年目になる企画で,行こうと思っていながらいつもチャンスを逃していたもの。今年はちょうど営業している日に通りかかったため立ち寄った。
 スキー場入り口からヒュッテ前まで行くと,案内の人など誰もいない。さて,どうやって行こうか。確か昨年立ち寄ったときは終了時間で,時間内に来ればRV車で上まで送迎すると言っていたのだが今年はそのような雰囲気は無い。しょうがないのでそこから道をさらに進むと案内板があった。つまり自分で上れということらしい。よし行こうじゃないか。意を決して林道をひたすら上った。するとゲレンデ斜面を直接登っていく道路に出た。傾斜は約20度。低速ギアでがんばっていったが途中でやはり上れなくなった。FF車の限界のようだ。ここからバックで下がるにもかなり急なためブレーキが心配だ。少しずつ下がり,何とか傾斜の緩い場所に横向きに車を停めた。車も傾斜に併せて斜めになっている。そこから登山だ。ゴロゴロ岩肌が見える急な坂道をなんとか上まで登り切った。上では管理している人が待っていてくれ,一言「4WDじゃないの?」と声をかけてくれた。「FFっす。」というと,「FF車はあそこがやはり限界なんだねハハハハ〜」と笑い飛ばしてくれた。100円を支払いいざリフト中間駅へ。

 中間駅を見事に改造し木製の舞台湯を作り上げていた。これは絶景である。天空の湯と名付けただけ有る見事な眺望だ。そこに赤倉温泉の各旅館から分けてもらった源泉をそのまま注がせて貯めている。足りなくなってきたところで継ぎ足す仕組みだ。殆ど客が来ないためお湯も新鮮なまま透き通っていて,しっかり芒硝臭が香っている。外の気温が30度を超えている中,高原の風が心地よく吹いていて気持ち良く湯浴みできた。湯温約40度。すぐ近くをトビが弧を描いている。今までなぜ利用しなかったのだろう。こんなすばらしい場所にすばらしい湯を満喫できる施設があるなんて…。湯上がりはさすが芒硝泉だけあり,しっかり汗が引く良いお湯だ。急斜面を下り,車の所まで戻る。そして恐る恐る来た道を今度は下っていく。緊張しながらではあるが,無事に無傷で下界まで降りることができた。

 このようなすばらしいお湯を満喫できるイベントを殆どの人たちが知らない。毎年やっているイベントなのでぜひ宣伝などを活用し,アクセスを向上させることで温泉街の活性化に繋がると思うのだが…。

H19/8/12


 今年も天空の湯が始まったという情報を聞きつけ,お盆期間中に訪れてみた。今年の実施は期間が狭く,7月27日,8月3日,10日,13日〜17日,24日,31日だけだ。この記事がアップされる頃はもうチャンスは3日ほどしか残っていないということになる。
 昨年同様の案内板があり,今年は上まで上りたい!という意気込みで車を走らせた。惜しかった。あと10mほど進めれば緩斜面だったのに…。今年もしずしずと急斜面を降り,中腹に車を駐めて歩くことになった。
 昨年と大きく変わったのは料金を取らなくなったことだ。至れり尽くせりのサービスがさらに向上した形だ。風が若干強い中,やや温めのお湯に浸かった。景色抜群で天気も最高,このコンディションでお湯に浸かれるというのは本当に幸せだった。来年もまたこのサービスを続けて,観光客を増やして欲しいと思う。

H20/8/13再訪


  
スキー場入り口から自分で上っていく。   途中の坂はかなりの傾斜で自分は不可能だったため中腹に車を停め,そこから徒歩で上った。   ここが目的地。

  
お世辞抜きに開放感抜群,良き眺めです。  高所のためか,虫もおらず快適に湯浴みできる。   すばらしい景色。手作りの湯。組合の人に感謝の1湯です。