赤湯温泉(Akayu Spa   


施設名 旅館 丹波館
場 所 山形県南陽市赤湯町
源泉名 森の山2号源泉
泉 質

含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
(低張性弱アルカリ性高温泉)

温 度 61.2℃ pH 7.5 溶存成分総計 2,241mg/kg
(Na 531mg, Ca 168mg, Cl 975mg, CO2 14.6mg, HS 2.1mg, H2S 0.7mg)
お湯の様子 薄白濁透明,硫黄臭, 弱硫黄味,とろみ,温め,かけ流し
料 金 400円(平日) 営業時間 5:00〜24:00

 赤湯温泉にある昔ながらの温泉旅館。からころ館のすぐ裏手にある。平成20年11月にリニューアルオープンしたらしく,中は小綺麗になっていた。できれば改装前の浴室を味わってみたかった。日帰り入浴に関しては比較的積極的で,平日が400円で土日祝日が600円に設定されており,フロントがいる時間であればいつでも受け付けてくれるということだった。

 入り口から入って右側の小さい浴室が男性用だったので,小さい方の浴室を今回は利用させてもらった。雰囲気のある廊下を進んでいった先にこぢんまりした浴室があった。
 浴室内にはヒノキで縁取られた石タイル浴槽が1つあり,石湯口から少しずつお湯が注がれかけ流されている。湯口のお湯に添って白いそうめん状の湯花が伸びており,硫黄成分の多さを物語っていた。浴室に入るなり甘く香ってくる硫黄臭にしばしうっとりしてしまった。前の客が溢れさせたためなのか,お湯はまだ満杯状態ではなく,自分がお湯に浸かって初めてお湯が溢れた。溢れさせたことでさらに浴室内の硫黄臭が倍増した。お湯はうっすら白濁している透明なお湯で温め,硫黄成分の白い湯花がふわふわ舞っている。これ以上お湯を注がせすぎると熱く成りすぎて加水の必要が生じ,これより少なくするとお湯が溜まらずなまってしまう。その湯加減を保つのに苦労している様子がよくわかった。湯面から香る硫黄臭にしばし酔いしれながらの湯浴みになった。
 やはり赤湯のお湯には硫黄臭がよく似合う。

H20/12/30


  
こちらが右側にある浴室の浴槽。小さめで落ち着いた雰囲気。   湯口から注がれる少量の源泉。お湯を大切に使っています。   縁からかけ流される様子。美しいです。