湯谷温泉(Yutani Spa)
施設名 湯谷温泉旅館 場 所 富山県砺波市庄川町湯谷 源泉名 湯谷温泉 泉 質 ナトリウム・カルシウム-塩化物泉 温 度 ℃ pH 溶存成分総計 お湯の様子 無色透明、無味、温泉臭、強烈かけ流し、ややぬるめ 料 金 500円 営業時間 要相談 9:00-17:00
砺波ICで高速道路を降り、国道156号線を岐阜方向へ南下し庄川の上流へと進む。庄川温泉郷へ突入してすぐ、湯谷温泉入り口で国道が分岐する。あとは道なりに数百メートル進むと私設のバス停があるのですぐに見つけることができる。バス停の脇にある野ざらし駐車スペースに車を停め、石段がある下り坂をひたすら下がった先に昔ながらの日本家屋である湯谷温泉旅館が見えてくる。今までK温泉さんやJ備忘録でさんざん煽られ、夢にまで見た湯谷温泉へやっと到着したのだ。入り口で料金を支払い、いよいよ浴室へ向かう。長い廊下を抜け、旅館の端っこにある石段を下り浴室へ向かう。屋根が壊れたのか、その屋根の代わりにブルーシートで補修してあるのが痛々しい。階段を降りた先の壁に女←→男という表示があり、そこからさらに数段降りた先に小さな脱衣所があった。この日は完全貸切だったため女湯も見せていただいたが、左右対称の造りになっていて、その美しい浴室の雰囲気は変わらない。脱衣所からさらに石段を数段降りたその場所はもうすでに大洪水状態になっている洗い場でした。浴槽よりも溢れたお湯が洗い場まで達し、それをも乗り越えて、石段の1段目あたりまで浸水している。お湯が出過ぎて溢れている浴室はよく見かけるが、ここまで溢れているのは初めて見た。斜め上を向いた男性器のような形をした湯口からものすごい勢いでお湯が噴き出している。無色透明なお湯がなみなみと張られた浴槽と洗い場は、美しい海のような感じだ。浴槽に身を沈めてみるとこれが結構深い。いや、深いんじゃなく、普通の深さ+洗い場+1段目…、まあ、そんなことはどうでもよい。とにかく、体にじっくりまとわりついてきて包み込んでくれるような優しいMT湯だ。これは気持ち良い。湯温は温めでしっかりとお湯からは温泉臭が香ってくる。詳しくは下の写真を見てくれるとよくわかると思う。写真をしっかり撮りたいのだが、浴室内が暗いためうまくこの感動を伝えきれないのが残念である。これはぜひ行って感じてみてほしい。
湯口もまた面白い。最初は上向きで面白いと思ってみていただけだったのだが、それを動かしてみるとシーソーのように動くのだ。つまり男性側が上向きの時は女性側が湯の中へ、女性側が上向きの時は男性側が湯の中へ、水平にすると静かに湯面をゆらしながら注がせるのだ。うーん、これまたびっくりだ。湯温といいシチュエーションといい全てが満点に近いです。強いて言うなら体を洗うスペースが全くないので、お湯に浸かるだけというのが難点だろう。ここは、時間が経つのを忘れて完全に放心状態になってしまった素晴らしい旅館です。時間はまだ8時、湯めぐりを終えるにはまだまだ早い。旅はまだまだ続く。。。H27/7/29
やっとたどり着いたところに見えた私設のバス停。 この長い石段を下りていった先にありました。 庄川ダムの目の前にある佇まい。
脱衣所からさらに下った先にある浴室。コンクリ浴槽を飛び越して溢れているお湯が洗い場も満たしています。 湯口から勢いよく注がれる大量のお湯。
水面上から見た洗い場の様子。2段にわたって全て満たされています。水面下から見た図。完全に水没しています。 美しい浴槽。見えますか?
可動式湯口。水平にすると女湯も男湯も静か。 男湯を上にすると男湯が豪快に、女湯は静か。 男湯を上にすると男湯が静かになります。