塩原新湯温泉(Shiobara Arayu Spa)
施設名 共同浴場 中の湯 場 所 栃木県那須塩原市 源泉名 共同噴気泉(なかの湯) 泉 質 単純酸性硫黄泉(硫化水素型) 温 度 79.2℃ pH 2.6 溶存成分総計 414mg/kg (H2S 55.4mg)
お湯の様子 白濁,ビリビリ,酸っぱい味,硫黄臭,熱め,かけ流し 料 金 300円 営業時間 7:00〜18:00
塩原新湯温泉にある3つの共同浴場のうちの一つ。寺の湯前にある湯荘白樺から斜めに道を上り,すぐ左手にある赤い屋根の湯小屋が中の湯共同浴場だ。
入口から入ってまずびっくりするのがその狭さだ。もともと混浴だったと思えるような造りで,狭い湯小屋内に無理に仕切を作ったものだからさらに狭く感じる。洗い場はがんばって詰めて入って3人。浴槽も3人が限度のサイズだ。木造の浴室は硫化水素ガスにより腐食などが激しい。湯口から熱々の源泉を少量にしぼって注がせ,かけ流している。余った熱々のお湯を源泉湯口後ろから浴室の隅の捨て湯ロードを通って外へ廃湯される仕組みになっている。この廃湯が熱いので,普通に洗い場に座っているとお尻の方から熱気がこみ上げてきて居心地が悪い。うっかり廃湯に触ってしまうとやけど間違いなしといったところだ。
お湯は硫黄臭が漂うすばらしいもので,うっすら明礬臭も感じ取れる。この日は43℃程度のやや熱めの適温セッティングでちょうど良い湯加減でのんびり湯浴みすることができた。ピリピリとした浴感があり,硫黄臭がとても心地よい。出たり入ったりを繰り返し,結局30分ほど滞在してしまった。以前訪れたことのある友人の情報だと温くなりすぎて大変だったこともあると聞いていたのでドキドキしながらの訪問だったが,入ってみると一番心地よく,個人的には一番気に入ってしまった。好みはそれぞれあるかもしれないが,狭めの浴槽にちょうど良い湯加減,そして風情と,自分自身では一番評価が高くなった。むじなの湯と同様,ここのお湯もぜひ味わってほしい。H19/8/15
狭い浴室に木造の浴槽が一つ。シンプルながら美しいシチュエーション。 湯口から注がれる源泉。 脇を流れていく熱々の捨て湯。お尻が熱くなります。