平家平温泉(Heikedaira Spa)


施設名 御宿 こまゆみの里
住 所 日光市川俣
源泉名 刈立の湯・川俣林産No.2・川俣林産No.3・こまゆみの湯の混合泉
泉 質 ナトリウム-塩化物泉
溶存成分総計 1,484mg/kg
水素イオンpH 6.5
湯 温 48.8℃
お湯の様子 無色透明うっすら濁、タマゴ味、硫黄臭、適温、かけ流し
料 金 800円
営業時間 12:00-15:00
   

 日光市の山奥、川俣温泉をさらに奥へ進んだ先にある温泉旅館。表玄関に提灯はさがっていないが、日本秘湯を守る会の会員宿。母屋の中に提灯がさがっている。少ない時間だが日帰り入浴も受け入れてくれる。源平の戦いに敗れた平家の一族の一部が湯西川へ逃れてきたのは有名な話だが、ここ平家平は、その平家の誇りをかけて駒(馬)に乗って弓の訓練を積んでいた場所、ということで「駒弓」と名付けられたらしい。

 母屋から離れた位置に内湯があり、そこからさらに先へ渡り廊下を進んだ先に露天風呂がある。どちらも趣のあるつくりになっていて、奥地までわざわざ訪れた甲斐がある温泉だ。
 内湯は奥に長い石風呂で、手前の洗い場の2倍はある広さ。そこにうっすら濁りを呈したMT硫黄泉がドバドバ注がれ、かけ流されている。ピリッと熱めのお湯だが、入るとすぐに適温に感じる。湯面から香ってくる硫黄臭がたまらなく良い。

 

 露天風呂は、開放的な広さだ。大きめの岩風呂と、一人サイズの丸太をくりぬいたようにして作った坪湯とでも呼びましょうか?がある。内湯も露天風呂も同じ湯なのだが、開放感から露天風呂の方が癒しが深い。湯面から香る硫黄臭がまた素晴らしい。

 

 このお湯がもっと国道寄りにあったら、きっと大繁盛して大変なんだろうなと思う。奥日光の温泉は、便利な場所から適度な距離があり、このお湯に入りたい!という人だけがやってくる温泉なのだな、と改めて思った。
2018/11/3