寒河江花咲か温泉(Sagae Hanasaka Spa      


施設名 寒河江花咲か温泉 ゆ〜チェリー
場 所 山形県寒河江市寒河江字久保
源泉名 寒河江花咲か温泉,新寒河江温泉(省略します)
泉 質 含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
温 度 59.4℃ pH 7.3 溶存成分総計 23,860mg/kg
お湯の様子 灰色濁り,焦がし硫黄臭,濃塩味+甘味+苦味,かけ流し
料 金 300円 営業時間 6:00〜22:00(入館21:00まで)

 山形自動車道寒河江SAのすぐ裏,チェリークアパークの横にある日帰り温泉施設。ETC装着車ならSAからも出入りできる。近くにある寒河江市民浴場と同じ源泉の他に新しく掘削した寒河江花咲か温泉という源泉の2本を味わうことが出来る。オープンからずっとにぎわい続けており,この日も駐車場が満車で入場制限が出るほど混雑していた。

 入浴券はカードサイズの磁気カードで,それを鉄道の駅と同じように自動改札で浴室へ入る。浴室に入るとまずほんわりと焦げ硫黄臭が漂ってくる。そうそうこの香り,どこかで嗅いだことがあると思ったら「舟唄温泉」の香りです。期待に胸をふくらませ浴槽を見ると,左側浴槽が新源泉で灰色濁り,右側浴槽がウーロン茶色の新寒河江温泉が注がれている。全く違う泉質の2つのお湯がどばどばかけ流し。何という贅沢か。
 左側浴槽は適温で,濃い塩味に苦味が入ったような味。何より特徴的なのが焦がしたような硫黄臭がする点である。灰色に濁ったお湯に体を沈め,この香りにうっとりすること間違いなしでしょう。けれども塩分が濃いため,長湯すると頭がクラクラしてくるので注意が必要です。
 右側浴槽はやや熱めで,無味無臭の単純泉。ビリッとくる熱さで体が引き締まります。右の浴槽に入ってから左の浴槽に行くと先ほどのお湯が温く感じられるくらい温度差がある。
 庭園を備えた露天風呂もあり,こちらの源泉は新寒河江温泉(単純泉)を利用している。湯口にチェリーをあしらっているところは市民浴場同様さすが寒河江市といったところか。内湯といい露天風呂といい,どこも源泉かけ流しでとてもすばらしい施設ができたものです。寒河江周辺住民がとてもうらやましく思えました。

 ゆ〜チェリーはオープンしたてということで,どの浴槽も人・人・人・でかなりいっぱいになっており,当分はこのにぎわいぶりが続きそうである。これだけ人が入ると保健所などの行政指導がどんどん入ってしまいそうでちょっと心配になります。

H18/12/30


 2007年12月に,何故なのか知らないが露天風呂に新源泉がデビューしたというので行ってみた。それまではられていた「新寒河江温泉」という単純泉ではなく,「花咲か2号源泉」という塩化物強塩泉になっていた。寒い冬にもかかわらず,湯温は41度に設定されていて温めだった。黒い湯花が舞う大深度掘削温泉の典型的なもので,茶褐色に濁って白濁している。湯口ではガス臭に似た金気臭が感じられ強烈に塩辛い。花咲か1号源泉というすばらしいお湯があり,さらに万能型の単純泉,どうしてこれ以上望むのかよくわからないが…。枯渇しないことを祈ります。
 300円で3つの泉質を楽しめるという点では実にすばらしい施設だ。開業1周年にも関わらず来館者50万人という大台をあっさり突破してしまった。恐るべき温泉施設である。

H19/12/3

  
入浴券を購入し,それをゲートで改札して入る。近代的です。   こちらが一つめのお湯,寒河江花咲か温泉です。  湯口周辺は熱め,焦げ硫黄臭がたまりません。

  
こちらが新寒河江温泉。寒河江市民浴場のお湯と同じ物。  浴槽の境目。色の違いがはっきりわかります。    露天風呂の湯口はチェリー。露天風呂は新寒河江温泉。


 ゲートが利用停止になっていました。ある意味、この施設の売りだったはずなのですが…、やはり2度手間だということに施設の人も気づいたようで…。お湯は以前よりもさらに薄くなっていました。この先、舟唄温泉と共倒れにならないといいのですが。

H23/2/11


利用停止になって緑色のテープが貼られました。   さらに薄くなった1号源泉湯口周辺。  こちら絶好調の2号源泉。相変わらず濃いです。