新津温泉(Niitsu Spa


施設名 天然湧出 新津温泉
場 所 新潟県新潟市秋葉区新津本町4丁目
源泉名 新津温泉
泉 質 ナトリウム-塩化物泉
温 度 44.7℃ pH 7.6 溶存成分総計 13,880mg/kg

(Na 4748mg, Cl 5853mg, NH4 48mg, Br 31mg, I 14.3mg)

お湯の様子 緑色透明,塩味,アブラ臭,とろみあり,やや温め,かけ流し
料 金 300円 営業時間 7:00〜19:00

 温泉マニアの間で「アブラ臭の聖地」として名高い新津温泉へ初めて訪れた。今まで行く機会は何度かあったはずなのだがなぜか未湯だった。群馬遠征の帰り道、眠気覚ましにインターチェンジからすぐの温泉はどこかを考えた際に、頭の中にフッと浮かんだのがここだった。旧長崎屋前まで5分もかからずに到着したのだが、道路からの入り口をみつけられず、結局裏側に車を駐めて向かった。一見民家のような造りで、入り口から異空間のような感じだ。

 脱衣所に入った時点でプーンとアブラ臭が香ってきた。小判型の浴槽にはすでに地元の先客が4名ほどいる。そこへおじゃまさせてもらった。香ってくるアブラ臭は灯油と言うよりも軽油の香りだ。ふわりと鼻の奥をついてくる松ヤニ系の上品なアブラ臭を嗅いでいるとうっとりしてくる。まるでアブラ臭患者になってしまったかのようだ。塩ビパイプ湯口からトポトポと注がれるお湯はとろみがあり、しっかり塩味がする。香りもすばらしいが、体に絡みついてくるような柔らかめの浴感がまたたまらない。近所にこんなお湯があったら素敵だなぁと本当に思ってしまった。
 この日の最後を締めた新津温泉の香りはその後2日間ほどうっすらと体臭として残った。腕の香りを仕事中に嗅ぐとアブラ臭が感知できる。これは高友旅館の黒湯以来の嬉しい残り香であった。

H22/11/3

  
底のタイル色を反映してうっすら水色に見えます。   この湯口からトポトポと注がれる。アブラ臭は後でじわじわ来ます。    両側にかけ流される廃湯溝


 野暮用で新潟市秋葉区に来たついでに、ついつい立ち寄ってしまいました。この日はまさかの浴室貸切を味わいました。こんな奇跡ってあるんですねぇ。濃厚なアブラ臭にうっとりしながらしばし満喫していると、すぐにたくさんの客で一杯になってしまいました。やはりここは人気が高いです。

H24/6/30


新津温泉貸し切りの図。感動しました。   光が差し込む浴槽に一際美しいMTアブラ臭泉。     キラキラ輝く湯面と縁が美しいです。


相変わらずのかけ流しポイント。    相変わらずのアブラ臭を放つ湯口。一時期あった強烈ガス臭にも出会ってみたかった。   浴室入り口の長い廊下も相変わらずでした。


 初めて夕方の時間に訪れました。お湯のアブラ臭は相変わらず絶好調でした。いつもの常連客も絶好調で、我々のような温泉ファンが来ると「本で見たのか?」とか「初めてか?」とかいろいろ話しかけてきます。今回もそんな温泉談義で30分ほどお湯を楽しみました。1度も切れることがない湯浴み客の登場に、結局一枚も写真を撮れずじまいでした。やはり前回のようなキセキの瞬間は訪れませんでした。

H25/7/13