鳴子温泉(Naruko Spa


施設名 大正館
場 所 宮城県大崎市鳴子温泉新屋敷
源泉名 町有下地獄混合源泉
泉 質

含硫黄-ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型)

温 度 76.0℃ pH 6.0 溶存成分総計 1,038mg/kg

(Na 281mg, SO4 350mg, Cl 160mg, HS 2.8mg, H2S 7.4mg)

お湯の様子 無色透明,甘み,微硫黄臭+芒硝系温泉臭,適温,かけ流し
料 金 500円 営業時間 要相談

 鳴子温泉街の中央付近にある昔ながらの料理旅館。正月早々おじゃまさせてもらったが快く対応していただき、お湯をお借りすることができた。なお、浴室が2ヶ所にあり、今回は正面入り口を登ってすぐ左側にある小さめの浴室(男性9時30分〜夜21時30分)を利用させていただいた。分析表には「女子浴室」とあるので、昔はこちらが女性専用浴室だったと思われる。
 浴室内には台形の浴槽が1つあるだけで、こぢんまりとした非常にシンプルな造りだ。浴室全体にはやわらかな硫黄臭が香っている。湯口から注がれるお湯を一旦升に集めて冷まし、パイプを這わせて浴槽の底からまんべんなく注がせている。そのためか熱すぎず温すぎず、お湯の温度は適温の42℃になっていた。湯面からは芒硝系の温泉臭と硫黄臭が混じった香りがして、とても気持ち良く感じられる。やわらかめのお湯が体にまとわりついてくるような浴感で、そのままずっとお湯から出たくなくなってしまう。案の定30分以上このお湯を独占してしまった。

 正月早々とても良いお湯と出会えた。鳴子温泉は硫黄泉が中心と思われがちだが、こんな素敵なMT泉がポロッと現れるから本当に不思議だ。久しぶりの鳴子温泉での新規開拓で素敵なお湯と出会えたので、何だか今年は鳴子探索の熱が戻ってきそうな予感がする。

H25/1/1


  
もともとは女性専用浴室だったらしいもの。現在は時間制で交代になっている。   湯口はこのパイプから浴槽の底へ注がせている。   美しいMTのお湯からうっすら硫黄臭。