鳴子温泉(Naruko Spa


施設名 旅館 水明荘
場 所 宮城県大崎市鳴子温泉新屋敷
源泉名 観音の湯
泉 質

含硫黄-ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉
  (低張性弱アルカリ性高温泉)

温 度 95.5℃ pH 8.2 溶存成分総計 2,576mg/kg
お湯の様子 無色透明,甘み+硫黄味,弱硫黄臭,とろみあり,あつめ,掛け流し,白い湯花
料 金 500円 営業時間 要相談(基本的にいつでも可)

平成19年に廃業したそうです。残念でなりません。(情報提供の雪秩父さんありがとうございました。)


 大崎市鳴子温泉の元湯中心通り,旧鳴子町役場の向かいにある旅館。独自源泉を持つ旅館で,湯めぐりシールに参加していない。日帰り入浴は宿泊客次第だが,宿主が起きていればいつでも対応してくれる。

 観音の湯というえんじ色の暖簾をくぐると男女別の浴室入口があり,それぞれに内湯が1つずつあるだけ。浴室内にはふわりと硫黄臭が香り,熱めで透明なお湯が石造りの浴槽に注がれかけ流されている。湯口にスノコのような覆いがしてあり,その向こうの壁には穴があいていて,そこから吹き込む寒風でお湯を冷ましているのか?と思わせる造り。のぞき込んでみると湯口から源泉が注がれるだけで,加水はしていない。温泉成分でコテコテに固まった湯口を見ているだけでわくわくしてしまう。お湯の表面がかなり熱く51℃あった。撹拌棒でかき混ぜてみると程良く熱めの44℃でちょうど良く湯浴みできた。浴感がビリビリするだけでなく,とろみのあるすばらしいお湯で,くどすぎない上品な硫黄臭がとても心地よい。熱い源泉を汲んで飲泉してみるとほのかに甘みがあり,硫黄味と甘みが混じったようなおいしい味がする。浴槽の縁や浴室の床が析出物でギザギザしており,普通に歩いていてもチクリと痛いところがあるので注意が必要だ。口元までお湯にとっぷり浸かり,肌でお湯の刺激を感じ取り,鼻から硫黄臭を感じる。濃い硫黄臭が多い鳴子温泉の中でこんなにやわらかい無色透明の硫黄泉に出会えるとは思いませんでした。ここは個人的に非常に気に入りました。再訪必死です。

H19/1/9


  
湯気でこもっていて見づらいかもしれませんが,良いお湯です。  湯口の向こうは壁に穴が空いています。  湯口のアップ。芒硝カルシウム成分付着しまくり。

  
浴槽の縁はギザギザしていて結構危険。   おくつろぎスペースにはマンガ本がいっぱい。  裏の独自源泉桝からすぐ浴室の壁穴へ向かっていく源泉。