鬼首宮沢温泉(Onikoube Miyasawa Spa


施設名 旅館 大新館
場 所 宮城県大崎市鳴子温泉鬼首字宮沢
源泉名 新良の湯
泉 質 単純温泉
温 度 86.0℃ pH 7.5 溶存成分総計 702mg/kg

(Na 164mg, Cl 175mg. SO4 73mg, HCO3 70mg)

お湯の様子 無色透明,無味,弱芒硝系温泉臭,あつめ,かけ流し
料 金 500円 営業時間 要相談

 鬼首温泉郷のループ道路の途中にある温泉旅館。鬼首温泉郷は様々な温泉名があり、このエリアは宮沢温泉と呼ぶらしい。今まであまり意識したことがなかったが、事前に立ち寄った場所でのショック(割愛)を断ち切るために、MT銀座である鬼首に立ち寄ったまでである。夕方近くでそろそろ宿泊客が来る時間帯にもかかわらず、快く日帰り入浴を引き受けていただいた。

 男女別の小さな内湯と家族湯、そして宿自慢の男女別の庭園露天風呂がある。露天風呂へ行くためには一旦着衣し直して館内を移動する必要がある。まずは露天風呂から味わった。露天風呂は宿の奥にあり、離れのような感じで建てられている。脱衣所と浴室が一体型になっていて、露天風呂の途中まで屋根が続いている感じだ。奥は庭園と林になっていてワイルド感がある。無色透明なお湯が静かに注がれており、脱衣所側の細い溝を通って溢れていっている。表面温度が高かったので湯もみしてからゆっくり身を沈めてみた。湯面から香ってくる芒硝系の温泉臭がたまらなく鼻の奥に入り込んでくる。うぅん、素敵だ。ビリッと熱めの温度も肩まで浸かってしまうと心地良い刺激へと変化していく。体の奥までじんわり染みこんでくる心地よさと、鼻から感じ取れる温泉の香りがMT好きの自分の心と体を一度に癒してくれる。
「立ち寄って良かった。」
この一言に尽きます。それから着衣し、今度は内湯へと向かった。内湯は3人サイズの小さなタイル浴槽で、湯面すれすれにある湯口から幅広に少しずつ注がせるタイプだ。鬼首温泉は湯温が高いため、幅広にして冷ましながら少しずつお湯を注がせているのだ。そんな少しずつためたお湯を、自分が入るせいでザバーッとあふれさせてしまうのだ。何という贅沢なことだろう。溢れたお湯からはふんわりと先ほど嗅いだ心地良い芒硝系温泉臭を浴室内に充満させてくれる。シアワセそのものである。内湯の湯温は温めのセッティングになっていて、しばらくそのままお湯の中で幸せな一時を味わった。
 後から見学だけさせてもらった家族湯は2人サイズの小さな浴槽で、こちらは総檜造りの味わいが深そうなものだった。泊まる宿がもし決まっていなかったら、このままここに宿泊したいぐらいだった。近くを通った際にはまた立ち寄りたい1湯になった。

H25/7/6



こちらが男女別内湯。静かに静かに時が流れているかのように、静かに静かにかけ流されています。湯口が湯面をゆらさないようにゆっくり少しずつ流しています。


こちらが男女別の露天風呂。すぐ裏手にある庭が原生林のようになっていて風情は抜群です。    こちら内湯の横にある家族湯。一番そそられました。