湯田中温泉(Yudanaka Spa


施設名 ホテル白銀
場 所 長野県山ノ内町平穏
源泉名 新湯田中1,2号,新湯田中ホナミ3号
     星川第3ボーリング混合源泉
泉 質 単純温泉(低張性中性高温泉)
温 度 53.2℃ pH 7.63 溶存成分総計 942mg/kg

(Na 226mg, Ca 47mg, K 21.3mg, Cl 298mg, SO4 175mg)

お湯の様子 無色透明,やや熱め,弱温泉臭,ビリビリ感あり,かけ流し
料金 宿泊利用 営業時間

 湯田中駅からまっすぐ道を上がり,上へ上へと進んでいった先に見えるホテル。元々は新湯田中温泉にあった白銀屋旅館というのが前身で,そこからこの地へ移転してきた。そのため,今もなお昔からのつきあいで新湯田中温泉の地元組合,今の近所づきあいで滝の湯組と,2つの組合に所属しているという。よってこのホテルに宿泊するともれなく2つの組合「4つの地元民浴場」の鍵をお借りすることができる。今回はJTBのプラン12000円強でこのホテルに宿泊し,地元組合員専用浴場4つ(白樺の湯,滝の湯,鶴の湯,亀の湯)もお借りすることが出来た。

 浴室は地下1階にあり,内湯と露天風呂がある。ここで利用しているお湯は新湯田中温泉にある自家源泉と組合から供給されるお湯を混ぜ合わせて注がせており,湯田中,新湯田中で利用されている共同源泉とは全く味わいが異なるのが特徴。無色透明でやや熱めのお湯で,さらりとした感じがするお湯。熱いわけではないのだがビリビリ感があり,体にじんわり染みこんでくる浴感がある。お湯自体からは若干芒硝系の温泉臭が漂い,湯田中共同源泉と違って浴後はあまり汗が出て来ない。
 露天風呂へ行くためには一度内湯浴槽の中に入らなければ行けない。浴槽の中央付近に階段があり,まん中のガラス戸を開けて露天風呂へ行く。露天風呂は小さめで,周りを自然美豊かな岩,森,植物で囲まれ,実にワイルドな景色が広がる。お湯は内湯よりもとろみがあり,温泉臭もこちらの方が上。夜は景色が悪いので朝や昼に入るととても気持ち良いだろう。
 内湯の浴槽がL字に曲がっている部分でお湯がどばどばかけ流されているポイント(写真)があり,そこが絶妙なトドスポットになっている。思わずそこで一晩明かしてしまいそうになった。お湯の名前で見ると単純温泉なのだが,実に奥が深い単純泉である。

 食事は豪華でかなりのボリュームがあった。女将自身が山に入って採集してきた根曲がりたけや女将が栽培しているレタスなどを使った食事が出され,味も満足がいけるものだった。せっかく旅館に宿泊するのに外湯にばかり行って,実に変な客であった我々であるが,最後まで温かくもてなしてくださった旅館の方々にこの場をかりて感謝します。

H19/7/14宿泊


  
内湯はL字に折れ曲がっていて,中央の角からかけ流し。  湯口の周りに芒硝成分がこびりつく。   内湯から露天へは中を通ってしか行けない。

  
朝一の露天風呂。景色がとても癒されます。   部屋食の夕食はとても豪勢なものでした。   朝食も満足の品が並ぶ。お腹いっぱいになりました。