渋温泉(Shibu Spa


施設名 結願湯「渋大湯」
場 所 長野県山ノ内町平穏
源泉名 渋大湯
泉 質 ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉
温 度 62.6℃ pH 4.53 溶存成分総計 1,252mg/kg

(Na 227mg, Ca 112mg, Fe(2) 4.2mg, Cl 280mg, SO4 409mg)

お湯の様子 茶褐色濁り,あつめ,薄塩味, 金気臭,かけ流し
料 金 現金不可 営業時間 6:00〜22:00

 渋温泉で一番にぎわいを見せる共同浴場で「結願湯(けちがんゆ)」と呼ばれる。温泉街のほぼ中心部にあり,目の前の石段を登った先に高薬師のお社がそびえる。湯めぐりをしている人たちはこの9番湯でスタンプを押した後高薬師まで登り,最後のスタンプを押して完了となる。ちなみにこの渋大湯,男女で入口が反対側になり,道路から少しだけ下ったところにあるため,間違って反対側から入ろうとするとかなり冷たい視線を浴びるので注意したい。通りに面した渋大湯の屋根上(通り沿いでは数段上)には足湯があり,たくさんの観光客が所狭しと足を浸けている。
 今回は宿泊した2日目の朝6時半過ぎに訪れてみた。

 入口から入ると右に温泉蒸気を利用した蒸し風呂,左側に広い浴室がある。さすが大湯だけあり,脱衣所も広い。蒸し風呂は扉を開けたとたんにめまいがするほどムシムシしていたので今回はパスした。いよいよ浴室へ足を踏み入れる。天井は高く,木造の浴室内にふわりと金気臭が漂っている。茶濁りの湯の表面は窓からの明かりでキラキラ光り,湯面をゆらしている。何とも魅力的な湯だ。洗面器でお湯を掬ってみると意外や意外,45℃程度でやや熱め。おそらく朝一番のお客さんが加水したのであろう,適温の状態で湯浴みできた。奥の浴槽は47℃で熱め,手前のお湯よりもビリリとして体が引き締まる。朝一番はやはり熱湯が気持ち良い。湯口に近づくとその温度はさらに上昇する。お湯自体がかなり高温のため,手で触るとやけどしそうなくらい熱かった。浴感はちょっとだけキシキシ感を感じたが湯上がりはそんなにべとつかず,汗が引いた後は体がさらさらしてくる。すばらしいお湯に朝一番のフレッシュな状態で浸かることが出来た。やはり宿泊でここを訪れたものの特権と言えるだろう。9つのお湯の中ではやはりここが一番でした。

H19/7/15



美しい茶濁の湯。熱さもちょうど良く奥が47℃,手前45℃。  湯口から樋を伝ってお湯がとぷとぷ注がれる。  天井の鄙びもなかなかよろしいようで。