森岳温泉(Moritake Spa)
施設名 丸富ホテル 場 所 秋田県山本町森岳字木戸沢 源泉名 森岳温泉4号泉 泉 質 ナトリウム・カルシウムー塩化物泉 温 度 53.7℃ pH − 溶存成分総計 21,952mg/kg お湯の様子 無色透明,味の素味(甘み)+強烈塩味,やや薬っぽい香り,かけ流し,適温(滝の風呂露天風呂) 料 金 500円 営業時間 9:00〜20:00
森岳温泉街の中央にあり、ボウリング場、プール、ゲームコーナー、おみやげコーナーなど、全てを兼ね備えた大規模ホテル。ワンコインで入浴できるサービスになり、非常に庶民にとって利用しやすくなった。今回は北東北日帰り入浴本で100円引きで利用させてもらった。500円なのに、バスタオルと普通のタオルが貸し出しになるところがすごい。
さて、早速浴場へ向かった。このホテル、迷路です。大浴場という場所へまっすぐ進めません。必ず曲がります。まず最初に戸惑うのがスタートの階だ。スタートが1階じゃ無いんです。歩いているうちに後から付け足した○○館という別館へいつの間にか入っていて、誘導掲示板に○○館へどうぞ、などと平気で説明書きがある。初めて訪れる人にとってはちょっとわかり辛い。しかも、昔まで「大浴場…殿方浴室」「滝の風呂…婦人浴室」だったものを、時間制で入れ替え方式にしたものだから表示がまたややこしい。廊下などに固定されている案内プレートには「殿方浴場→」と書いてあるのにそちらに誘導されて行くと婦人浴場のタイムになっている。しかもその横にあるはずの本来の婦人浴室は今は使っていない。ということで、滝の風呂を目指した。ちなみに滝の風呂の手前には「この先の階段を上がった左に殿方大浴場があります」と書かれている。もうだまされないぞ!
滝の風呂は、石造りの内湯が一つとそれに付随して小さな岩組み露天風呂がある。内湯は循環利用で、露天風呂は源泉100%かけ流しだ。当然内湯はさらりと見ただけで、すぐに露天風呂へと向かった。無色透明なお湯が滝のように岩の間を伝って流れ落ちてくる。ドバドバではなく少しずつチョロチョロと流れてくるのがうれしい。お湯の中には湯ノ花が舞い、しっかり甘塩辛い森岳のお湯がどんどん自己主張してくる。湯面から薬臭にも似た芳香な香りが漂う。狭いながらも風情のある露天風呂だ。ふと入り口のほうを見やると何やら怪しいピンクの像(右写真参照)が微笑んでいる。カッパですか?しかもそのカッパの手の先からちょろちょろと源泉を注がせて、下の瓶に注がせている。こ、これは飲泉所だ!早速口に含むと、強烈な塩辛さだ。それにしても、なぜにカッパなのか?
お湯から上がって少しの時間涼んでいると、どんどん肩から汗が噴き出してきた。さすが食塩泉。本日2湯めの強塩泉なのだが、あまりにも気持ちが良いので何度も浸かって(真夏にはこれを命取りともいう)しまった。もう一方の庭園風大浴場も気になるので時間帯を午後14時にずらしてまた訪れてみたいと思った。H22/8/13
こちらが滝の風呂の内湯。一応湯口から垂直に注がれる。 小さいながらも濃い、風情のある露天風呂。 渓流のように静かにお湯が注がれる。