祭畤温泉(Matsurube Spa    


施設名 いちのせき健康の森セミナーハウス
場 所 岩手県一関市厳美町字祭畤
源泉名 祭畤温泉(祭りの湯)
泉 質 ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉
温 度 37.1℃ pH 8.9 溶存成分総計 1,257mg/kg

(Na 260mg, Ca 120mg, SO4 752mg, HS 0.5mg)

お湯の様子 無色透明,硫化水素臭,薄タマゴ味,加温あり,循環利用,ビリビリ感あり
料 金 300円 営業時間 9:00〜16:30

岩手宮城内陸地震の影響で休業→平成21年7月18日営業再開しました!


 国道342号を栗駒高原方向へ進みこれから山越えに入るという場所の直前にある温泉。以前は友朋亭という大規模旅館があり,風林火山,遊湯館などさまざまな事業を展開していた大規模ホテルがバブルと共にはじけ,今はその裏にあった一関市の公共施設のみの営業となっている。ちなみに真湯山荘の手前で見えるテニスコートの裏に以前の源泉井戸があり,平成15年までは溢れんばかりの源泉がコンコンと湧きだし,捨てられていた。今は新しい源泉を利用している。

 廃墟と化した大規模ホテルの裏にある森や運動場などを含んだ広い研修施設が「いちのせき健康の森」と呼ばれる。この公共施設のセミナーハウスの部分に日帰り入浴も受け付けてくれる浴室がある。日帰り入浴といっても施設に入るためには研修者として名簿に名前を書く必要がある。大学のサークル合宿や小中学校の自然体験など,様々な活動を受け入れているらしく,中庭,体育館,宿泊施設とかなり充実している。そんな大きな施設の中に目立たないくらい小さな浴室がある。場所は宿泊棟の外れにある。
 浴室ののれんをくぐってまずびっくりするのが全自動乾燥洗濯機軍団のお出迎えである。これには正直びっくりしました。きっと連泊する大学生達のためにここに準備しているのだろうが,やはりこのロケーションでは場違いでしょう。正面ではなく陰におこうよ陰に。それはさておき・・・。こぢんまりした浴室は浴槽が1つだけというシンプルなもので,清潔できれいに管理されている。湯口は源泉湯口が1つ,循環湯口が窓側の浴槽内に1カ所ある。以前は52℃ほどあった源泉だが今使われている源泉は37℃と低いため,一度吸い込んで加熱したものを再投入しているようだ。源泉湯口からは37℃よりやや温めのピュアな源泉がどんどん注がれている。浴槽の湯自体は43℃くらいあるが湯口はかなり温め。源泉は無色透明で硫化水素臭がはっきり感じられ,飲泉するとタマゴ味も感じられる。その源泉を加熱するとその硫黄分がとび無臭になるが,その分硫酸塩成分が力を発揮し,温度以上のビリビリ感をもたらしてくれる。源泉自体はとても良いものがありそれを洗面器に汲んで顔を洗うとほんのり香ってくる硫黄臭のおかげでかなり幸せになれる。できれば温めの源泉槽もあればいいなと欲張ってしまうのですが,きっとそんな要望を持ってこの施設を利用しているのは私くらいなんだろうなぁ。
 以前味わわせてもらった祭畤温泉「遊湯館」のお湯よりはだいぶ劣りますが,ここはここで結構好きです。

H18/7/29


  
施設自体は大きいが浴室は小さめ。   この湯口から注がれるのはピュアな源泉のみ。   入口に入ってすぐある洗濯機軍団に圧倒される。