金田一温泉(Kintaichi Spa


施設名 旅館きたぐに

場 所 岩手県二戸市金田一字大沼
源泉名 金田一温泉(黎明の湯)
泉 質 単純温泉(低張性弱アルカリ性温泉)
温 度 33.8℃ pH 7.8 溶存成分総計 895mg/kg
お湯の様子 無色透明,無味弱温泉臭,加温あり,かけ流し
料 金 500円 営業時間 10:00〜20:00

 金田一温泉街のほぼ中央に位置する中堅旅館。外壁がクリーム色でとてもモダンな感じがする宿。金田一温泉観光協会の建物のすぐ横にある。三浦哲郎ゆかりの旅館らしく,三浦氏の作品がずらりと並び,内装もなかなか凝った造りになっている。

 入口を入ると左右に本棚があり,そこには三浦氏の著書が収められている。右側に休憩所があり,壁の模様は牛柄のようなサイケデリックな模様(右写真)だ。正面の壁も白かと思いきや凹凸でモダンアートが描かれて(下写真)いる。浴室に向かう廊下の天井の電気カバーには欄間のような木目細工が施されて(下写真)いる。すごいこだわりを横目に見ながら浴室に入るともっとびっくりした。
 岩である。まさしく岩風呂だ。ここまで岩にこだわった風呂は初めて見るかもしれない。浴室全体の壁が岩で取り囲まれていて,天井以外は全て岩で作られている。浴槽も岩を組み,深めの場所と浅めの場所を絶妙にバランスしている。壁の岩からシャワー付きカランが伸び,岩にきれいに鏡や棚が組み込まれている。湯口も岩組で,自動調節で加温源泉が注がれている。浴槽内に1箇所と岩湯口から注がれたお湯はそのままかけ流されている。かけ流されたお湯が岩の隙間から目に見えない排水口に溢れていく。何度も書くが,本・当・に・美しい浴室である。お湯は無色透明でうっすら温泉臭が香るあまり特徴が無いお湯だが,上がって浴槽縁でまったりしているとどんどん汗が噴き出してくる。特徴は無いがしっかり効くお湯だ。この浴室で結局1時間近くまったりしてしまった。

 日帰り500円という値段は高いかもしれないが,落ち着いてじっくり湯治すると考えると十分なのかもしれない。このお宿,1泊2食付でも8000円程度で泊まれるらしく,ビジネスプランであれば6450円という値段で泊まれるからかなりリーズナブルであると言えよう。

H20/1/27


  
こちらが岩風呂。床,壁,窓枠に至るまで細部にこだわった職人の技が光る。  排水口も岩の隙間に見えなくなっている配慮。   洗い場だって当然岩の中です。

  
こちらが女湯。ちょっと小さめの浴室で個人的にはこのサイズが好きです。  廊下の天井のアート,入口エントランスのアート,そして休憩所のアート…。不思議です。