上山葉山温泉(Kaminoyama Hayama Spa   


施設名 寒河江屋旅館
場 所 山形県上山市葉山
源泉名 上山温泉3号源泉
泉 質

ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉
(含石膏-食塩泉)      

温 度 64.5℃ pH 7.8 溶存成分総計 2,390mg/kg

(Na 592mg, Ca 276mg, Cl 847mg, SO4 632mg)

お湯の様子 無色透明,薄塩味+石膏味,石膏臭,適温,無加水,かけ流し
料 金 400円 営業時間 9:00〜18:00

 上山温泉郷の一番南手にある葉山温泉街の入り口付近にある温泉旅館。昔ながらの鄙びた旅館で,日帰り入浴も安価で受け付けてくれる。

 キシキシいう板張りの廊下を左へ進んだところに男女別の内湯がある。女性湯はやや狭め,男性湯は広めの造りだ。明るい雰囲気の広い浴室内に角が取れた四角いタイル浴槽が一つあり,そこに無色透明のお湯が注がれている。投入量を湯口にある石をずらすことによって調節できるようになっており,湯温がちょうど良い温度になっていた。浴室全体に石膏臭が香り,口に含むと甘い石膏味がする。葉山温泉らしい香りが漂ってくるので思わず顔がゆるんでしまった。さっそくお湯に浸かってみるとこれがまた極上の浴感がある。一気に溢れ出したお湯が湯気を出し,先ほどまで香っていた石膏臭がさらに協力に香ってきた。湯口での源泉投入量を最大にししばしこのお湯を楽しんだ。しばらく入って真っ赤になった体を洗い場でゆっくり冷まし,またお湯に浸かる。これを30分ほど楽しんだ。浴槽内には昔ジェットバスをしていた名残のような痕跡もあるが,今は純粋なかけ流し浴槽だ。浴槽内に3本ほど金属棒の出っ張りがあって背中にあたると大変なので入浴の際には注意が必要だ。葉山温泉のお湯は今まで共同浴場でしか味わったことがなかったのでよくわからなかったのだが,源泉を100%で注がせると純粋な石膏泉のようなお湯だったのだと改めて感じることができた。やはり旅館のお湯遣いはとてもすばらしい。

H20/12/30


  
やや広めの浴槽に少しずつ注がれかけ流し。    湯口は自己調整型。こちらがほとんど捨て湯状態。    こちらは浴槽に落ちるようにした設定。