網張温泉(Amihari Spa 


施設名 仙女の湯
場 所 岩手県雫石町長山字網張
源泉名 網張温泉(元湯新湯)
泉 質

単純硫黄泉(硫化水素型)

温 度 76.7℃  pH 4.0 溶存成分総計 3,068mg/kg

(H2S 24.8mg)

お湯の様子 薄白濁透明,適温,硫黄臭,湯花たくさん,かけ流し
料 金 300円 営業時間 8:00〜18:00 冬期閉鎖

 休暇村岩手が管理する有名な野湯。平成18年の集中豪雨で崩れて復旧に1年ほどかかった。以前は100円で利用できたものが,整備の費用ということで値上がりし300円になった。休暇村の受付で料金を支払って入浴券を受け取るか,休暇村の横にある料金箱に300円を入れて登山する。休暇村の建物の右側から裏手へ進むと石段があり,そこから森の中へ突入だ。真夜中も行こうと思えば行けるが,危険なので利用時間は守ろう。ちなみに自分は以前に3度ほど仙女の湯に浸かっているため,通算で4度目の訪問ということになる。非常に懐かしい道のりだった。

 以前は2段になっていた湯船がたった1つになっていて,脱衣所がとても立派になっていた。以前は脱衣所が1ヶ所しかなく,しかも丸見えだったので女性も辛かっただろうが,男女別の脱衣所がしっかり整備されていたため,安心して着替えができる。休暇村で申請すれば湯着も課してもらえるらしい。脱衣所から板敷きの通路を通って浴槽へ向かう。天然岩を組んだ浴槽の上部に木をくりぬいた湯口があり,そこから源泉を注がせている。源泉が通る岩には真っ白い湯花がこびりついていた。そして岩浴槽の反対側にかけ流されている。沢水を調整するバルブも使いやすくなっていた。リニューアルしただけあって,非常に立派な施設になった。
 さてお湯だが,網張のお湯らしくスカイブルーに輝きを発する無色透明なお湯で,しっかり硫黄臭が香ってくる。浴槽の中には白い湯花もふわふわ舞っていて,湯をかき混ぜると少しだけ白濁する。真夏ということもあり,アブの襲来が激しかったが,頭にタオルをかぶせ,口までドップリお湯に浸かっているとアブなんて平気になってしまう。あとは上がるタイミングだけだ。浴槽から飛び出して,脱衣所まで一目散に走り抜ける。数匹追従してきたアブは脱衣所内で勝負だ。
 こういう野湯系のお湯は晴れた日や真夏の日に来るとろくな事がない。やはりこういう場所には秋口や気温が低く,曇っている日などが良いだろう。

H20/8/6再訪


  
こちらが入り口。この崖沿いの道を施設に沿って進むと登山道に出る。   料金箱です。節度を守ってください。    こちらが行き着いた先にある脱衣所。立派になりました。

  
浴槽は一つになっていました。美しいスカイブルーです。   湯口は丸太をくりぬいたもの。湯花で真っ白くなった流路。    かけ流しスポットも真っ白になっています。