山中温泉(Yamanaka Spa


施設名 総湯 菊の湯
場 所 加賀市山中温泉湯の出レ
源泉名 山中温泉3,7,8,10,11号源泉
泉 質 カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉
温 度 49.8℃ pH 8.5 溶存成分総計 1,117mg/kg

(Na 128mg, Ca 205mg, Cl 39mg, SO4 674mg)

お湯の様子 無色透明、無味、微石膏臭、熱め、かけ流し
料 金 440円 営業時間 6:45〜22:30

 山中温泉にある総湯菊の湯は、これもまた平成になってから立て替えられたもので、巨大な立派な造りになっている。駐車場が無いので停める場所がわからず、諸先輩方が路上駐車している後に路上駐車させていただいた。

 入り口から入ると券売機があり、そこの前にいる受付のおばさんに入浴券を渡して入る。何気なく右側の入り口から入ったが、中に入ると両側がつながっていて、あれ?女湯はどちらなの?と思えてしまう。広い脱衣所にはたくさんのロッカーが並び、一度にこんなに入れるのか?大丈夫か?とよけいな心配までしてしまう。その不安は浴室に入った瞬間に一気に吹き飛んだ。
 扉を開けると、広い!、天井が高い、温泉臭が香る、ドバドバあふれ出し!と目が仰天するほどびっくりさせられた。入り口から入ってすぐ右側にライオン湯口が2つ並び、かけ湯がある。こちら片方は温めで片方が熱め。どちらかを桶に混合して適温にしてから使うと良い。外が熱かったので温めにして何度も浴びた。これは気持ち良い!
 目の前に広がる浴槽は今まで見た総湯の浴槽の中ではダントツトップの広さで、一度に30人は入れるだろう広さ。その中央にある柱から4方向に勢いよくジェットバスが出ているのがわかる。浴槽の手前の湯口からドバドバとお湯を注がせ、両側に思い切り溢れているのが見える。これはすばらしい。見た目だけで参ってしまう。いよいよ浴槽に身を沈めてみることにした。入ってみて驚いたのが浴槽の深さだ。普通の浴槽よりも30〜50cmほど深い。見た目であまり気が付かなかったがこういう深い浴槽の公衆浴場は初めてだ。お湯は熱めで温泉臭が香るフレッシュなお湯。ジェットバスがうるさくて落ち着かないが、新鮮なお湯が目の前で溢れていく姿は本当に見ていて飽きない。洗い場にトドになりたかったが、浴槽が広いために洗い場自体が狭く、トドスペースに横たわると他の客に迷惑がかかってしまうのだ。泣く泣くトドになるのを諦め、ゆったりと壁を眺めてみた。奥の壁には山中温泉の歴史を描いた壁画があり、天井はうまく格子を組んで作られた高い天井になっている。ぼんやりと浴室を観察し、またお湯に浸かる。これを繰り返し、この強烈なお湯をのんびりと味わった。

 外へ出て先ほど路上駐車したスペースの奥を見ると、同じような立派な造りの建物があり、そこに赤い暖簾が下がっている。どうやらちょっと離れたところに同じ規模の女湯があるらしいのだ。何という贅沢か。石川県で今回最後に味わった総湯が、一番「総湯」という名前に合致していたように思えた。(つづく)

H27/7/29


  
入り口から入ってすぐにあるかけ湯。ライオン湯口です。    こちらが主浴槽。中央の柱から4方向にジェットです。    湯口から注がれる源泉。アチチです。

  
すごい量があふれ出しています。ジェットの勢いもありますが。    壁画に歴史を感じます。    こちらが裏手にあったもう一つの菊の湯(女性湯)