七釜温泉(Shichikama Spa)
施設名 ゆーらく館 場 所 兵庫県美方郡新温泉町七釜字前田 源泉名 七釜第3号源泉 泉 質 ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉 温 度 51.3℃ pH 7.42 溶存成分総計 1,636mg/kg (Na 314mg, Ca 154mg, SO4 823mg)
お湯の様子 黄土色濁り、温泉臭、やや熱め、ビリビリ感あり、かけ流し 料 金 500円 営業時間 9:00〜22:00 第1、第3水曜休業
周辺が真っ暗な田圃の中にたたずむようにゆーらく館がある。看板などの案内は一切無く、入り口の看板に明かりもともっていない。それでも営業している雰囲気があったので、とりあえず車を停め、入り口から入ってみた。入り口にはライトアップされた妙なお釜があったり、釜に入って記念撮影できるスペースがあったりと不思議な感じがした。受付で料金を支払い右奥の浴室へと向かう。比較的新しいセンター系施設で、家族風呂も高いが2部屋ほど準備してあった。これはハズレかな?と思わせるような立派な造りだったが、浴室に入ってその安易な考えは一変する。
浴室に入ると、センター系にありがちなサウナや水風呂が見あたらない。それどころか、右側にヒノキで作られた10人サイズの浴槽が1つあり、そこに茶褐色黄土色濁りのお湯がかけ流されているのが見える。浴室の反対側半分に洗い場があり、洗い場から泡沫が飛び散らないような造りになっている。どうやら外には露天風呂もあるらしく、窓の外にそれらしきものがぼんやりと見えている。城崎温泉でがっかりしかけていた兵庫県の評価がグッと上がる瞬間を感じ取った。お湯にゆっくり浸かってみるとこれがまた気持ち良い。ビリッとする浴感にふんわり香る温泉臭。そしてやわらかめの湯ざわりとどれをとっても素晴らしい出来だ。センター系でこのお湯遣い…。さすが「新温泉町」という名前に恥じない素晴らしい施設だ。お湯から上がると体が真っ赤になっているのだが、サラサラした浴感になるのが芒硝系のお湯の良いところだ。今度は露天風呂に行ってみた。先客が2名居たので露天風呂の全景は撮られなかったが、石組みの細長い10人サイズのものが1つあり、そちらもお湯がかけ流しで使われている。手前には1人サイズの釜風呂があり、その風呂が「さぁ、おいでおいで」と言わんばかりに手招きしているようだった。先客が利用する気配がないので、ザブンと浸からせてもらい、ザアザアとお湯を溢れさせた。黄土色濁り系のお湯が惜しみなく溢れていく。細い竹筒から注がせているお湯が体にあたり、これまた気持ち良い。
最後にもう一度内湯を満喫してこの施設を後にした。後ほどネットで調べてみると七釜温泉の向こう側には本当に「湯」という地名があり、青看板はそこへ抜ける道案内の看板だったことがわかった。新温泉町湯20番地、などという場所に引っ越して毎日このお湯に浸かってみたいものである。H27/7/29
内湯は広めのヒノキ浴槽。茶褐色のお湯が萌えます。 湯口もヒノキ。当然かけ流しです。 湯面目線で眺めたかけ流しスポットの様子。
こちらは露天風呂。湯温は適温でグッド。 こちらが釜風呂。一人サイズで思い切り溢れさせられます。ここが一番気に入りました。