幌加温泉(Horoka Spa)
施設名 ホロカ温泉 場 所 北海道上士幌町幌加音更経営区 源泉名 ホロカ温泉 泉 質 含硼酸-重曹-食塩泉(緩和性低張性高温泉) 温 度 55.4℃ pH 6.75 溶存成分総計 2,890mg/kg (Na 687mg, Ca105mg, Mg 37mg, Cl 824mg, HCO3 933mg, HBO3 152.4mg) お湯の様子 (イオウ泉)青白透明,微硫黄味,微硫黄臭,熱め,かけ流し,析出物大
(食塩泉)無色透明,炭酸味,無臭,適温,かけ流し料 金 300円 営業時間 9:00〜16:00 平成23年1月末現在、事情により休業中です。
上士幌町の奥の奥,そのままかなり進むと国道に看板がある。2軒の旅館だけがある山奥の温泉地。
2軒あるうち手前にあるほうがホロカ温泉旅館で,この旅館には以前まで自炊部もあったが,そちらの建物は閉鎖し今は本館のみの営業している。今回は到着時間が16時を過ぎていたのにもかかわらず,快く日帰り入浴を受け入れてくれた。きしむ廊下を進むと男女別の入口があり,その手前の壁に年季が入った成分分析表が掲げてありホロカ温泉旅館の歴史の深さを感じることができる。さて浴室についてだが,これが大変びっくりしました。扉を開けて思わず感嘆の声を上げてしまいました。下にある写真をごらんになるとわかると思いますが,これがとても感動的なのです。浴室の縁がもこもこと成分の層をなしていて,しかも硫化水素臭がプーンと香ってくる。さらには青白く透きとおった美しいお湯が出迎えてくれます。鄙び系好きの人で析出物好きの人にとってこれはたまりません。もともとあった湯面よりも今は15cmほど縁が盛り上がったために,湯口がお湯の中に深く埋まってしまっているのも圧巻です。つまりそれほど成分が濃いということです。浴槽の縁の盛り上がり方は青森の湯ノ沢温泉でわの湯よりも大規模です。熱めのお湯が体にじんじん染みこみます。ここはとてもオススメです。
食塩泉は食塩泉という割に炭酸味がするお湯で,こちらの析出物は申し訳ない程度。しかしながら,長い年月をかけて注がれた湯口は成分が左右に垂れ下がるように盛り上がっているため,正面から見るとゾウの鼻と耳のように見える。こちらもそこそこ成分が濃い。打たせ湯は別源泉と思われ,こちらの層もものすごい。この3つのお湯を全て味わっているだけで間違いなく1時間くらいは時間が過ぎていきそうである。
残念ながら女湯には食塩泉しか無い。イオウ泉と打たせ湯を味わうには貸切利用か宿泊しかないのが現状である。しかし,この風情は捨てがたいので,近くを通る際(帯広からちょっと映画を見に旭川へ,帯広からちょいと汗を流しに大雪山登山など)にはぜひ立ち寄ってもらいたい名湯である。とてもオススメです。H18/7/15
扉を開けるとこのワンダーランドが広がる。青白い透きとおったお湯。 湯口は析出物のために湯面が上がり浴槽の中に沈む。 この色合い,そしてもこもこ具合。
隅にある別源泉の食塩泉。なぜか炭酸味。こちらの析出物は少なめ。 湯口の成分のたまり具合で耳のように垂れ下がり,まるでゾウ湯口。 打たせ湯の周辺もすごい。
残念ながら女湯は食塩泉のみ。イオウ泉を味わうためには貸切利用のみか? 風格ある入口の扉。