和琴温泉(Wakoto Spa)
施設名 和琴共同浴場 場 所 北海道弟子屈町屈斜路 源泉名 − 泉 質 単純温泉 温 度 − pH − 溶存成分総計 − お湯の様子 無色透明,無味屈斜路湖臭,やや泥濁りあり,あつめ,かけ流し 料金 無料 営業時間 24時間
屈斜路湖畔には様々な野湯があると聞いていたので,今回その中で少しでも入りやすいものに入ってみたいと思っていたところ,北海道在住G氏のお薦めでこの温泉をチョイスした。屈斜路湖の一番南端にある和琴半島の付け根に位置し,ほぼ沼の露天風呂以外に小屋があるここ和琴共同浴場,そして山をさらに進んでいく何とか地獄という露天風呂の3つが野湯。そのうちの一つがこの共同浴場である。屈斜路湖畔の和琴キャンプ場まで来ると露天風呂に誘導する看板はしっかり出ているのに,この共同浴場への案内板は一つもない。露天風呂を過ぎ,さらに湖畔沿いを進み山へ入る。山道をほんの数十メートル進んだところに湯小屋が見えてくる。
脱衣所が1つ,浴室が1つという完全に湯小屋のみの造り。しかも,波打ち際に造られているため,屈斜路湖がすぐ横に迫っていて,今にも湖水に流されてしまうのではないかという錯覚に陥ってしまう。さて,お湯だがお世辞にも良いものとは言えない。素性はすばらしいお湯なのだろうが,手入れが不十分なのと不衛生なことでせっかくのお湯を良い状態で味わうことができない。地元の方々の熱心な手入れにはとても感謝しているが,やはりそれだけでは浴場は維持できない。利用する私たち観光客のモラルにかかっているのだとあらためて感じた。無色透明な熱めのお湯でじっくり浸かっていると気持ち良いのだが,湯面から香る屈斜路湖臭(勝手に名付けました)と足下のぬるり感がそれを相殺してしまう。友人はぬるりとした砂に悲鳴を上げ,さっさと上がってしまった。このお湯を活かして,有料でもっと素敵な施設を造ればいいのにと思った。
H18/7/16
手前の底にはスノコが敷いていますが,奥は砂泥です。 こちらが源泉の注ぎ口。蓋をしないと熱くなり過ぎるそうです。 湯小屋外。まさしく屈斜路湖畔です。