祝梅温泉(Syukubai Spa


施設名 祝梅温泉
場 所 北海道千歳市祝梅
源泉名 祝梅温泉
泉 質 アルカリ性単純温泉
温 度 - pH - 溶存成分総計 -
お湯の様子 濃茶褐色透明,加温あり,モール臭+硫黄臭,微硫黄味,かけ流し
料 金 300円 営業時間 14:00〜21:00

 北海道千歳市に廃墟系の温泉があると聞いたのは今から4年前のこと。そのころからキーワードとしてあげられていた言葉が「ボウリングのピン」「茶褐色モール泉」「薪で沸かす」ということだった。ストレンジワールドに足を踏み入れたくて,以前から札幌在住のGさんにお願いをしていたところ,突然「焼けちゃいました!」という訃報が…。それがこの度,驚異的な再建によって前とほとんど変わらない形で再建されたという情報が入り無事に訪れることができた。キーワードにあった通りの景色,感覚がまさに目の前に広がり,大変満足のいく1湯であったことは間違いない。ちなみにこの温泉が北海道100湯紹介の節目にあたるメモリアルな1湯になった。

 入り口で入浴料金をおばあさんに支払い,早速脱衣所へ向かった。小綺麗な感じがする脱衣所の一角には畳が敷かれ,くつろぎのスペースもできあがっている。ずいぶん印象とは違った感じだ。いよいよ浴室へ。階段を下りたドアを開けると今まで小綺麗だったのがうそのような変貌ぶりだ。うす暗い浴室の奥には沼地が広がっており,その手前にタイル浴槽が1つ鎮座している。張られているお湯はどす黒い色をしており,手を沈めるとあっという間に見えなくなった(右写真)。やや熱めのお湯に浸かってみるとそのお湯の良さに今度は驚かされた。つるつる感があり湯面から漂うモール臭と硫黄臭がとても心地よいのだ。これは良い湯だ。改めて鼻の下までお湯にうずまって湯を観察してみるとどんどんそのお湯の虜になっていくのがわかる。ホースが繋がった蛇口からは茶褐色の源泉を注がせることができ,この源泉からはかなり硫黄臭が強烈に香る。温いときはおばあさんに頼むと,薪で沸かしてくれるのだという。ちなみに手すりになっているパイプはどうみても廃材を利用している。
 祝梅温泉。ここはまさしくストレンジワールドです。でもこのような温泉で100湯紹介という節目を迎えられたことを心から喜びたい。本気でまた来たいと思いました。

 

H20/7/21


  
新しく建てられた祝梅温泉はこれで3つめの建物。   こちら焼けた跡がそのまま残されている。    脱衣所から下へ下るアプローチで浴室へ向かう。

  
こちらタイル張りの浴槽が1つあるのみ。    ホースで冷たい源泉を継ぎ足す。加温は薪を炊く。   手すりはベッドヘッドの廃材を利用。