帯広温泉(Obihiro Spa


施設名 温泉アサヒ湯
場 所 北海道帯広市東3条南14丁目
源泉名 帯広温泉(アサヒ湯)
泉 質 単純温泉(緩和性低張性高温泉)
温 度 44.9℃ pH 8.9 溶存成分総計 491mg/kg
(Na 131mg, K 2.2mg, NH4 0.5mg, Cl 62mg, HCO3 214mg, CO3 19.2mg, HS 1.0mg)
お湯の様子 茶褐色透明,熱め,硫黄味,硫黄臭+モール臭,大量アワアワ,かけ流し,加水無し
料金 380円 営業時間 14:00〜23:30  1,3木曜定休 日曜モーニング営業実施 

 帯広市内にあるごく一般的な温泉銭湯で,一部の温泉ファンから絶大な人気を誇っている。今回の北海道湯巡りの締めを飾った。閑静な住宅街の一角にあり,どうみても民家程度の広さでしかない。この施設のどこに魅力があるのかは外見だけでは判断できない。

 外見通り中は狭い。脱衣所もテレビスペースや洗面所スペースなど狭いなりに工夫して造っている。自販機を設置するスペースもないため,牛乳を冷やす保冷庫を番台の前の玄関スペースにはみ出して置いてある。そのくらいきちきちのスペースで営業している。浴室には茶褐色のお湯がはられた浴槽が1つと水風呂が1つ,そして奥に狭いながらもサウナがある。カランは5人分しかない。同じ帯広市内の銭湯の広さで考えると驚異的な狭さである。さてお湯だが,浴槽周辺のどこにも湯口が見あたらない。つまりここのお湯は浴槽の中から注がせているのである。足下噴出型浴槽で5カ所ほどある湯口から静かにお湯が注がれている。湧出させている量もかなり多めで,あっという間にオーバーフローする。茶褐色透明でつるつるするアルカリ性単純泉だが,このお湯の圧巻なところは泡つきである。入ってみてすぐにお湯の中にはじける泡を直接目で確認できる。それを見ているとあっという間に体に泡がつく。体中についた泡がさらに進化しそして体から離れ,浴面に次々とはじけてくるのだ。水中写真を見ると泡がありすぎてすごい様子がよくわかると思う(下写真参照)。このアワ地獄に浸かっているだけで何ともいえない幸せな気分になれる。しかもこのお湯アワだけにあらず なのです。モール泉なのにこのお湯は明らかに硫黄臭がするのです。硫黄臭でアワアワ。もうたまりません。浴槽が浅い部分と深い部分に分けられているため,小さい子どもでも安心してアワアワになれます。深い浴槽はかなり深めでしゃがんで入らないと溺れます。ずっと浸かっていたいと思う欲望と,のぼせてしまうから上がらなきゃという現実と戦いながら,このアワアワを味わうために何度も何度もお湯に浸かり直しました。だれが何と言おうと文句なしで★5つです。参りました。

 行った人にしかわからないこの幸せ感。ぜひ行くべきです。遠いなんて言っていられません。一度はぜひお試しアレです。旅の締めくくりをこういうすばらしいお湯でできたことに大変感謝です。連れて行ってくださったGさん,本当にありがとうございました。

H18/7/17


  
小さめの浴槽が1つ。もう一つは普通の水風呂。  きれいな茶褐色。泡は湯口上部分。  浴槽内にある湯口。ここから注がれる。

  
お湯の中で撮影すると泡のせいでピントがぼやけます。   この泡つき量。尋常ではありません。   どこもかしこもはみ出してます。