川北温泉(Kawakita Spa


施設名 川北温泉
場 所 北海道標津町字川北
源泉名 川北温泉
泉 質 含硫黄-硼酸-食塩泉
温 度 - pH - 溶存成分総計 -
お湯の様子 水色白濁,硫化水素臭,塩味+卵味,熱め,かけ流し
料 金 無料 営業時間 24h(節度を守って)

 標津町の国道沿いに大きな看板があり,橋の手前を曲がってそのまま林道を5kmほど進むと行き止まりになっているところに小屋が見える。その小屋と手前の休憩小屋,簡易トイレなどがきれいに有志によって管理されている。もともとは某実力者の妾さんが経営していたらしい温泉旅館跡地で,浴槽とお湯をそのまま生かして現在も守られている秘湯。

 簡易的な脱衣小屋から抜けると開放的な空間が広がる。目の前にはタイルばりで1/4円形をした浴槽が1つあり,パイプ湯口から源泉がそのまま注がれ,かけ流されている。源泉パイプの横にコップがあるので口に含んでみると強烈に塩辛い味と硫黄味が混じった味がする。塩分の濃い硫黄泉だ。反対側のホースで沢水が注がれており,沢水は飲まないでくださいという但し書きが書かれてあった。(北海道ではエキノコックスが怖いので常識だという。)熱めの硫黄泉は空の色と相まってスカイブルーに白濁してキラキラ輝いている。お湯に浸かって真っ赤になった体を山の空気で冷ます。何という贅沢なひとときだろう。一緒に行った知人はこの硫黄泉の虜になってしまった。
 ガイドブックなどにも平気で名前が載り,国道沿いにしっかり看板が出されるなど北海道の野湯の中では比較的アクセスしやすいため,家族連れやキャンパー,2輪車ツーリング組など次々と訪れている。マナーを守って利用するように心がけたいものである。

H20/7/20


  
美しいスカイブルーの男女別露天風呂。もともと旅館の風呂だったものらしい。   源泉パイプから熱い湯が注がれる。   しょっぱい硫黄泉がかけ流し。