鹿の子温泉(Kanoko Spa


施設名 いで湯の里 鹿の子荘
場 所 北海道置戸町字常元
源泉名 鹿の子温泉
泉 質 アルカリ性単純温泉
温 度 43.4℃ pH 9.7 溶存成分総計 357mg/kg

(Na 119.4mg, Cl 85.1mg, HS 1.1mg, SO4 70.3mg, CO3 22.8mg)

お湯の様子 無色透明,無味,弱温泉臭,適温,つるつる感あり,加水加温なし,かけ流し
料 金 400円 営業時間 9:00〜20:00

2010年10月末で廃業しました。無くなる前に泊まっておいてよかったと思える旅館です。


 北見市よりもやや南に位置する置戸町にある鹿の子荘に宿泊した。到着時刻が20時30分と遅めになったにもかかわらず食事を準備していてくれて,しかも1泊2食付きで6550円という安さで宿泊させてもらった。最初に書いておくが,この旅館はお湯良し,食事良し,人良しの3拍子そろったすばらしい旅館だった。

 浴室は男女別の内湯のみで,それぞれに広い浴槽が一つと一段高い位置に小さい浴槽がある。大きい浴槽を仕切る木の壁は以前水車だったらしく,そのままだと隣の浴室が見えてしまうということで木の板に切り替えたらしい。巨岩を壁などに配置した幻想的な浴室で,広めの浴槽に注がれたお湯がどんどんかけ流されている。お湯は無色透明で無味,うっすら温泉臭が漂うやわらかめのアルカリ性単純泉だ。湯温も40度程度とぬるめで,ずっと浸かっていられそうな気持ちになる。巨岩の奥にもう一つ浴槽があり,そこには鮮度の高い源泉が注がれており,しかも小さい浴槽のため抜群の泡付きを誇っている。泡付きがすごいだけではなく,硫黄臭が香る正真正銘単純硫黄泉なのだ。この浴槽はとても気に入りました。一晩中この浴槽に浸かっていたい衝動に駆られたが,とりあえずその時は1時間程度で切り上げた。寝る前にもう一度だけ30分ほどお湯に浸かり夜の部は終了した。
 次の日の朝は5時から浴室へ出かけ,1時間ほど貸し切りで独占入浴させてもらった。上の浴槽でしっかり鮮度の良いアル単を満喫した後,下の溢れ床でトドになって天井をボーッと眺めていた。気がついたら15分ほど眠ってしまっていて,次の客が来たことで目を覚ました。実にすばらしいアル単だ。結局3度浴室を利用し合計2時間以上お湯に浸かっていた。こんなにお湯に浸かった宿泊は本当に久しぶりだ。

 また再び北海道を旅行する機会があってこの地区に足を運ぶことがあったら,迷わず立ち寄る1湯でしょう。

H20/7/19


  
こちらが内湯の浴槽その1。以前は男女のついたてが水車だったらしい。  見事なまでの溢れ出し。すばらしいです。   その右上にある小さな浴槽がGOOD!

  
二人が入るとかなり窮屈な浴槽に源泉がフレッシュな状態で注がれる。 泡付き抜群,硫黄臭あり,湯花あり。   こちら朝イチのあふれ出させショット。

  
あわつき抜群です。とにかくこの上の浴槽がナイスです。   夕食も十分満足。これで6000円台とは,思えません。   朝食もおいしく頂きました。