野付温泉(Notsuke Spa)
施設名 野付温泉 浜の湯 場 所 北海道別海町尾岱沼港町 <温い湯> 源泉名 野付温泉1号泉 泉 質 アルカリ性単純温泉 温 度 28.4℃ pH 9.3 溶存成分総計 249mg/kg (CO3 36.1mg, HCO3 27.1mg) お湯の様子 ウーロン茶色透明,やや冷たい,モール臭,つるつる,かけ流し <熱い湯> 源泉名 野付温泉2号泉 泉 質 ナトリウム-塩化物泉 温 度 58.5℃ pH 7.8 溶存成分総計 11,570mg/kg (Na 3996mg, Cl 6616mg) お湯の様子 茶褐色透明,アブラ臭,塩味,熱め,かけ流し 料 金 390円 営業時間 10:00〜22:30 第1,3月曜休み
別海町にある野付半島よりも南部。野付半島を海に望む地にある公衆浴場。尾岱沼温泉と隣り合わせになっているが,ここはここで独自のお湯をもっており,野付温泉と名付けられている。国道から見ると建物の裏側になるので,国道よりも1本海よりの道へと入る。
入り口から入ると,広々とした脱衣所に,奥がすっきり見えるガラス戸が広がる。まさしく東北でよく見るタイプの温泉銭湯だ。浴室内の男女の仕切り側に縦に細長く浴槽が2つ並び,奥がアブラ臭がする塩化物泉,手前にはモール臭がするアルカリ性単純温泉が注がれ,どちらもかけ流されている。浴槽の反対側には一列に洗い場が並んでいる。まず奥の浴槽から見てみた。壁にある丸太のような湯口から注がれるお湯は熱めで,茶褐色透明だ。明らかに津軽でよく嗅いだことのあるアブラ臭が香る塩辛い湯だ。手前の浴槽は石のようなものを埋め込んだコンクリート浴槽で,ウーロン茶色透明でモール臭がするお湯を加温してかけ流している。どちらも熱めなので体を温めるには最適だ。2本の源泉があること自体がすごいのだが,ここの温泉のもっとすごいところは露天風呂にあった。
露天風呂に出てみると,内湯と同様に2つの浴槽が並んでいて,どちらもお湯がかけ流されていた。違いは温度だ。浴槽の温度が内湯と明らかに違うのだ。聞いた話によると,露天風呂に並ぶ2つの浴槽が源泉に一切手を加えていない源泉槽なのだそうだ。早速ウーロン茶色のお湯にさわってみると…。冷たい,というより温い!これは!と思い,ゆっくり身を沈めてみると内湯で味わったものとは違い,つるつる感がしっかり味わえる極上のアル単であることがよくわかるのだ。しかもモール臭は内湯より明らかに濃い。うぅん,素晴らしい。寒ければ隣の食塩泉浴槽に浸かる。汗が出てきたら源泉モール槽に入る。無限ループの完成なのだ。時間さえあれば…。
名残惜しさを胸にこの湯を後にしたのだが,居る時間中ずっとこのモール源泉槽に浸かっていたのは言うまでもない。この露天風呂にあるモール源泉槽が一番気に入りました。こんな温泉銭湯が近くにあれば,と心から感じた。H20/7/20
内湯は熱めの塩化物泉浴槽と加温したアル単の浴槽が並ぶ。 こちら丸太のような湯口から注がれるアブラ臭源泉。 露天風呂は加温無しですばらしい湯づかいだ。