**温泉(Secret Spa)
施設名 フンベの湯 場 所 北海道登別市某所 源泉名 − 泉 質 おそらく含塩化土類弱食塩泉
温 度 40℃前後 pH - 溶存成分総計 - お湯の様子 薄茶褐色白濁,金気臭,かけ流し,適温 料金 寸志 営業時間 24時間
登別市海岸線にある秘湯で危険区域にあるため,行く際には覚悟と勇気が必要となる。場所はあえて記しませんのでご自分でお探しください。
湯小屋にたどり着く前にかなりびっくりの連続だった。まず海にそびえる源泉パイプ(下写真参照)。もともとは50m以上も海側に湯小屋があったらしく,海岸の浸食により,今の位置までどんどん下がってきたということである。しかも裏がすぐ石切場のため,裏も崖という絶好のロケーションとなっている。ちなみにフンベとは裏にそびえる小さな山の名前のことだそうだ。何度も化粧直しされた湯小屋は赤茶けたペンキでドレスアップされていた。浴室は運良く貸しきりだった。ドアを開けると自動的に閉まる仕組み(下写真参照)。さっそくお湯を堪能した。ぬるめで金気臭がするすばらしいお湯が出迎えてくれた。前の入浴客の小さなゴミが浮いていたため,掃除をしてからの入浴。お湯に浸かってのまったりタイムが訪れた。ここは本当にすばらしい。行ってみなければ絶対にわからないだろう幸せな時間が流れる。他の客が訪れるまでじっくり浸かりたかったが次があるので30分ほどで上がった。浴槽に浸かりながら,海鳴りに耳を傾ける。そして海を眺める。まさに至福のひとときである。
湯の注ぎ口もびっくりである。伸縮自在型のパイプで,伸ばすとちょうどカラン代わりになる。しかもわきから少しずつこぼれる源泉のおかげで,常に浴そうにも注がれ続けるというすぐれもの。今回の北海道遠征でメインだったフンベ。これは本州にはないタイプのすばらしい浴場である。市の反対にも負けず,維持管理をしている雄志の方々に感謝し,これからもぜひ存続し続けて欲しいものである。
H16/8/29
フンベの湯に再訪しました。今回は先客がお二人いたので,地元の人と一緒の入浴になりました。快晴の天気のもと,湯小屋にやさしい光が差し込んでいてより一層素敵な雰囲気が漂っていました。それにしても相変わらずお湯がいいですね。以前と全く変わらない佇まいに金気臭がするお湯。ちょっとだけ湯温が上がったような気がしましたが,そんなのお構いなしです。良いお湯はとことん良いんです。次に来るのはいったいいつになるのかわかりませんが,それまで維持できていることを心から願っています。有志の方々本当にありがとうございます。
H18/7/15再訪
小屋へ向かうアプローチにわくわくします。 おもりで閉まる自動ドア。なかなかシュールです。
これが浴槽。木で作られた味わい深いもの。 湯口は塩ビパイプで伸ばすことができるようになっている。 伸ばすとカラン代わりに早変わりです。
夜間の照明代わりにあるろうそく立て。 壁にある油絵「フンベギャラリー」にある名画達。 海の底へ突き抜ける源泉パイプ。すばらしい場所に立地。