肘折温泉(Hijiori Spa   


施設名 木村屋旅館
場 所 山形県大蔵村南山
源泉名 組合3号源泉
泉 質 ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(含重曹−食塩泉)
温 度 75.6℃ pH 6.8 溶存成分総計 3,064mg/kg
お湯の様子 薄鶯濁色,やや熱め,金気臭+温泉臭+石膏臭,炭酸味,かけ流し
料 金 300円 営業時間 10:00〜16:00位,要相談

 肘折温泉メインストリートの最後にある旅館。真向かいに旅館伝蔵があり,その2軒を越えると突き当たりの橋の手前に2号泉の源泉井戸がある。木村屋旅館ではそれよりもさらに奥の源泉公園にある3号泉を引いている。建物の2階部分に部屋があるため,お年寄りが多いことを配慮して,平成17年に2階部分を改装して展望浴室を作った。それまで利用していた1階の男女別浴室の片方を家族風呂とし,もう片方を男女別内湯のもう一方として使うことにしたという。2階の風呂は展望もさながら雰囲気が抜群である。

 今回は1階の内湯を利用した。コンクリート造りの浴室で,床は温泉成分から赤茶けている。源泉湧出場所に近いため,お湯の色は透き通るような美しい鶯色になっている。この色を見るだけでまずうっとりしてしまう。ゆっくり体を沈めてみると,やや熱めのお湯の湯面から金気臭と石膏臭が混じったような香りがする。床一面に溢れていくお湯を眺めていると贅沢な気分になれる。洗い場の床でトドになりながらボーっと天井を眺めているだけなのだが,ついつい時間を費やしてしまう。肘折温泉の旅館は時間を忘れて滞在してしまうという魔力を備えているのではないか。
 家族風呂もありどのような客の形態にも親切に対応してくれるので,今度は子どもを連れてこのお湯にゆっくり浸かってみたいと思った。

H19/6/16


  
こちらが2階に新しく作った展望風呂。広いし眺めが良い。  こちらが昔からある1階の広い浴室。となりの家族風呂はもっと狭い。狭いほうが好きな人向け。