東根温泉(Higashine Spa)   


施設名 ホテル 来山荘
場 所 山形県東根市温泉町1丁目
源泉名 東根温泉組合15号源泉
泉 質 ナトリウム-塩化物泉(食塩泉)
温 度 51.6℃ pH 8.2 溶存成分総計 1,929mg/kg
(Cl 349mg SO4 187mg HCO3 145mg)
お湯の様子 茶褐色透明,あつめ,アブラ臭,かけ流し,白い湯花あり
料 金 手形利用 営業時間 昼〜20:00

 東根温泉大通りの十文字に位置する中規模旅館。ホテルという名前が付いているが、どちらかというと旅館というジャンルに入りそうな佇まいをしている。今までホテルという名前から敬遠していたが、今回「湯めぐり季」という湯札を利用してチャレンジしてみた。

 入り口から入って右奥へどんどん進んでいくと露天風呂を備えた大浴場にたどり着く。季節柄まだ露天風呂は営業していなかったが、それを補える広さの男女別内湯が1つずつある。浴室に入ると温かい色遣いのオレンジ色タイルが目に飛び込んでくる。非常に独特な色にまず目を奪われる。そして何よりうれしいのが浴室に漂うアブラ臭である。浴室はやや広めで、シャワー付きカランが3つある以外は昔ながらのシャワー無しカランが並んでいる。長方形をした10人サイズの浴槽が奥にそびえ、その広めの浴槽にぷんぷんアブラ臭がするお湯がチョロチョロと注がせ少しずつかけ流されていた。熱いお湯を少しずつ注がせることで加水せずに源泉100%の状況を作り出しているため浴室全体にはっきりとアブラ臭が香っているのだ。ここは私が今まで東根温泉に入ってきた中で一番アブラ臭を感じた浴室だ。浴槽の底には白い湯花も沈んでいて、お湯に浸かっていると浴槽内をフワフワと湯花が舞い始める。ちょうど良い熱さのお湯に浸かっていると、湯面からもアブラ臭が香ってきて鼻をくすぐってくる。湯口周辺ではアブラ臭だけでなく硫黄臭が感知でき、さらに幸せ感がアップする。注がせている源泉量の都合上あふれ出す量が少ないためトドになってまったりするにはあまり適していないが、独特なカラーリングのオレンジタイルや広い窓の外に広がる庭園を眺めながらボーッと汗を出すのもまた良い。湯花とアブラ臭を満喫し非常に満足した1湯となった。見た目やホテルということで今まで敬遠していたことを反省させられました。非常に満足がいくお湯なのでぜひまた訪れたいと思った。東根温泉でアブラ臭と白湯花を味わいたい人はこの旅館を一度は味わってほしい。

H20/4/26


  
やや広めの浴槽に源泉100%で注がれるお湯がすばらしい。 ちょろちょろ出しているので湯花が残って居るんです。  アブラ臭が芳醇に香ります。