東根温泉(Higashine Spa)   


施設名 やすらぎ浴場「沖の湯」
場 所 山形県東根市温泉町1丁目
源泉名 東根温泉組合12号源泉
泉 質 含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉
温 度 62.2℃ pH 7.9 溶存成分総計 1,331mg/kg
(Na 370.5mg, Cl 440.6mg, SO4 203.4mg, HCO3 169.8mg, HS 1.4mg, H2S 0.2mg)
お湯の様子 茶褐色透明、うっすら塩味、アブラ臭+硫黄臭、適温、かけ流し
料 金 200円 営業時間 7:00〜19:00

 旧国道13号線北村山公立病院うらにある。温泉街の中では一番北に位置する。厚生会館を過ぎて最初の十字路を北へ。南へ向かうとオオタ湯 がある。

 民家の入り口から普通に入るとすぐ受付があり,そこに200円を払うと左奥に浴室がある。浴室は四角い浴槽に茶褐色の熱い湯が東根方式で注がれている。お湯はやや硫黄臭が香るビリビリするお湯で,前に入っている人次第で熱い日もあれば温い日もある。東根温泉の各公衆浴場はそれぞれ違う源泉だがここはオオタ湯と同じ源泉を利用している。オオタ湯が350円だと考えると沖の湯でより源泉100%に近いお湯を堪能した方がよっぽど良い。

H15/8/13再訪


 久しぶりに沖の湯に行ってみました。ここは朝早くから営業しているのがうれしいです。相変わらず民家風の佇まいで(いや、完全に民家です)玄関が2つあって、右側がその家で使っている普通の玄関。左側が沖の湯の入り口です。ガラガラと引き戸を開けると「ピンポーン!」と大音響で来客を知らせてくれます。料金は相変わらずの200円です。左側へ進むといつも通りの浴室が待ちかまえていました。脱衣所からガラス越しに見える浴槽はとても素敵な雰囲気です。ふんわりと香る硫黄臭+アブラ臭が心地良いです。琥珀色のお湯が静かに浴槽の縁を溢れていって居る様子が見えます。湯温は適温のやや熱め。こんなに素敵なお湯だったかどうか記憶と違うような気がしました。正直言うと、もともと厚生会館やいしの湯が好きだった自分にとって沖の湯はちょっと遠い存在でした。改めて訪れてみるとその良さがわかるものなのですねぇ。
 湯口を見てみると不思議なことに気づきました。東根でよく見かけるおか湯方式(浸透式)の升なのですが、そこから溢れてくるお湯をそのまま浴槽に落としていく方式なのです。そのために木の棒を置いてあって、それを調節することによってお湯の投入量が変わるのです。いつからこういう方式になったのでしょう?気になります。源泉も14号ではなく12号になっていて、成分表も含芒硝食塩−硫黄泉になっていました。旅館軍団が苦戦して廃業していく中、こういう民営の公衆浴場が頑張っている姿はとても心強いですね。オオタ、いし、沖、巽とこれからもぜひがんばってほしいものです。

H24/5/5 


  
こちらが入り口2つ。左側が沖の湯入り口。    美しいタイル浴槽。琥珀色のお湯、香り、ともにいい雰囲気です。     おか湯方式の湯口。溢れ湯が浴槽にこぼれていきます。

  
こちら木の棒がノーマルな位置。湯量は普通です。    こちらお湯を完全にシャットダウン。    こちらお湯をたくさん浴槽に注ぐ全開モード。これが一番好きです。