東根温泉(Higashine Spa)   


施設名 不二乃湯
場 所 山形県東根市温泉町2丁目
源泉名 東根温泉組合14号源泉
泉 質 ナトリウム-塩化物泉(食塩泉)
温 度 58.3℃ pH 8.1 溶存成分総計 1,207mg/kg
お湯の様子 茶褐色透明,硫黄臭,微硫黄味+薄塩味,かけ流し,適温
料 金 日帰り不可
湯札のみ可
営業時間 常識的な時間で

 東根温泉の中央,東根グランドホテルの裏通りにある温泉旅館。安価で泊まれる宿で3650円〜という料金設定だ。ちなみに現金による日帰り入浴は受け付けておらず,湯めぐり季があるシーズンのみ湯札を利用して入浴が可能になる。男女別の浴室と,混浴の大浴場がある。

 まずは宿主に通された男女別の浴室に入る。お湯を観察していたところ宿主がやってきて「どうやらお湯の出す量がうまくいかなかったようでお湯が温いらしいから,大浴場と好きな方に入って良いよ。」と言われた。すぐ向かいにある混浴大浴場と男性浴室を一通り見学し,偶然にもぬるめの設定になってしまった男性浴室の方を選び入ることにした。四角いタイル浴槽は2人サイズ。洗い場も浴槽と同じ広さしかない。その浴槽に蛙が鎮座する湯口からお湯がチョロチョロと注がれかけ流されている。お湯の中には白い湯花がちらほら舞い,湯面からもはっきり硫黄臭が香る。すばらしいお湯だ。これぞ東根の硫黄泉だ。しかも偶然にも温めの源泉100%という設定で,長時間ゆったりと浸かれるのだ。予定通り1時間コースになったのは言うまでもない。琥珀色のお湯に浸かりながら,窓の外に広がる小さな庭園を眺める。そして洗い場でのんびり汗を出しまたお湯に浸かる。これを何度も何度も繰り返した。気がつけば外は夕闇につつまれていた。ここのお湯はとても気に入りました。今度訪れる際には大浴場の方をじっくり満喫してみたい。
 日帰りは湯札利用のみというハードルの高さがあるが,ここは訪れる価値のある1湯だと思う。安価で宿泊することもできるので,ぜひ一度はチャレンジしてほしい。

H20/8/12 


  
男女別浴室。小さめで源泉をそのまま100%で利用。   窓の外に小さな庭園が広がる。     湯口の上には蛙のオブジェが鎮座し見守っている。

  
こちら混浴大浴場。   石膏壁の裏に四角いタイル浴槽がある。    石膏壁の真ん中に金魚の水槽,両側に恵比寿様などがアレンジされた壁。