金山温泉(Kaneyama Spa)
施設名 支倉旅館 場 所 宮城県川崎町小野字金山 源泉名 金山温泉1号泉 泉 質 ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉 温 度 35.2℃ pH 8.0 溶存成分総計 2,563mg/kg (Na 592mg, Ca 249mg, Cl 1126mg, SO4 425mg) お湯の様子 無色透明,微温泉臭,泡つきあり,無味,源泉槽温め,加温浴槽有り,かけ流し 料 金 600円 営業時間 9:00〜
宮城県川崎町国道286号沿いにある釜房ダムから対岸へ渡り,ダムの周囲を回る道路から山道の私道を通り,そのまま道なりに行き止まりまで進むと見えてくる昔ながらの温泉旅館。いろいろな人たちから「なぜ冬に行く?」と聞かれるほど温湯で夏向きの温泉。
旅館の入口ではなく,民家の入口の方で入浴料を払い浴室へ向かう。一緒に行った友人の話だと廊下の床板が立派になったと言っていたが,それでも鄙びが入っていて良い雰囲気を醸し出している。正面の奥に男女別の内湯がある。浴室に入ると,四角い浴槽が2つ並んでいる。奥が源泉槽で,手前が加温浴槽だ。加温浴槽から溢れたお湯は源泉槽に注ぎ込むようになっており,温くなりすぎるのを防止している。この日は源泉槽が38度,加温浴槽が42度ほどだった。まずは手前の加温浴槽から入ってみる。ピリッと熱めに感じるお湯で,色は無色透明ながらとろみを感じるやわらかいお湯だ。しばらくじっとしていると体に微量の泡つきもある。湯面からはほのかな温泉臭も香ってくる。ふう,これはこれで気持ち良い。次に入るのがこの旅館の名物アワアワ源泉槽だ。加温浴槽から源泉槽へ移動するとこれがかなり冷たく感じてしまうのだ。最初慣れるまで大変だが慣れてしまうとこのぬるゆがとても気持ち良い。あごまですっぽりお湯に沈め,湯面が揺れるのをじっと眺めていると,背中をコロコロと泡玉が駆け上がってくるのが分かる。腕や足をこすってみるとシュワーっと泡が上ってくる。泡つきが良く,じっとしていると全身泡だらけになってしまう。だまっているとコロコロ上がってくる泡玉でくすぐったくなる。ぬるゆなのでずっと入っていられてしまうのでこれは癖になりそうなお湯だ。
このような旅館のお湯は日帰りではなくぜひ宿泊で堪能したい。この日は40分ほどだったが,ぜひ2時間も3時間もじっくり入り続けてみたい。H20/2/16
手前が加温浴槽。奥が源泉槽。 大人気のアワアワ源泉槽。ここで一晩過ごしたい。 少しずつ注がれる温い源泉。香りはほのかな温泉臭。