銀山温泉(Ginzan Spa)


施設名 共同浴場しろがね湯
場 所 山形県尾花沢市銀山温泉
源泉名 協組2,3,4号源泉
泉 質

含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉

温 度 60.6℃ pH 6.8 溶存成分総計 2,146mg/kg
お湯の様子 薄白濁、硫黄臭、かけ流し、弱硫黄味
料 金 500円 営業時間 8:00〜17:00(それ以降は地元民の利用となる)

 R347尾花沢市玉野地区で銀山方面に折れ、その県道を最後まで進むと銀山温泉につく。銀山温泉の温泉街とは別の方向へ,つまり橋を渡って左側へ進む。道なりに進んだ外れの場所にある格子で組まれた建物がしろがね湯。銀山温泉にはもともと上ノ湯,大湯,亀の湯と3つの共同浴場があり,そのうち大湯のみを一般開放していた。銀山温泉がブームとなり,観光という視点から,景観のベストポイントにありながら老朽化していた亀の湯を取り壊し,その場所に「和楽足湯(わらしゆ)」という足湯をつくって美観を高めた。亀の湯を利用していた下地区の住民のために作り直されたのがこのしろがね湯で,昼間は観光客に開放し,朝と夜は地元民専用浴場という2つの姿を持っている一石二鳥の共同浴場だ。狭いスペースに造られた浴場のため1階と2階に浴室が分かれてあり,時間によって男女入れ替わる。

 今回は上の浴室に通された。脱衣所から浴室へ向けて三角が狭まっていく形で,三角形の浴槽がどんどん狭くなっていく。一番先が源泉投入口で,ゆるやかに源泉が注がれている。開放感ある窓があり,下の道路から丸見えとなる。すだれがあるのでそれを降ろせばきっと快適入浴になるであろう。お湯は薄白濁を呈した硫黄臭がする温泉で,けっこう浴感は高い。硫黄臭がはっきりするので温泉に入った気分としては最高な気分を味わえる。浴後の暖まりがないので,湯上がりの後,汗があまりでないのが特徴。そのぶん体が冷えるのも早いのでかぜを引かないようにしてほしい。お湯だけを味わうなら公衆浴場大湯(300円)のほうが良い。きれいで雰囲気もというならここで良いだろう。

H17/8/12



建物の形に合わせた2階浴槽。奥が源泉投入口。   こちらが1階の浴槽。窓からの明かりがないので暗い。   湯口から注がれる硫黄泉。白い湯花が舞う。