銀山温泉(Ginzan Spa


施設名 酒田屋旅館
場 所 山形県尾花沢市銀山新畑
源泉名 協組2,3,6号源泉
泉 質

ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉

温 度 63.8℃ pH 6.6 溶存成分総計 2,155mg/kg
お湯の様子 うっすら白濁、硫黄臭、熱め、かけ流し、弱タマゴ味
料 金 500円 営業時間 要相談(宿泊客に迷惑がかからない時間で)

 銀山温泉街に入ってすぐ左側にあるひょろっと高いコンクリート造りの建物が酒田屋旅館。右手前の足湯や,左側のとうふ屋,そして奥の土産物屋に囲まれているため見落としがちだが,れっきとした温泉旅館。宿泊客に迷惑がかからない時間ならいつでも日帰り入浴を受け付けてくれる。

 入り口からエレベーターで2階へ上がり,すぐ右手に男女別の内湯がある。小さな浴室で,奥半分が浴槽になっている。全体をスカイブルーの色調で彩っており,タイル浴槽からかけ流されていく色合いも明るい。浴室全体にふんわりと広がる硫黄臭も心地良い。早速お湯を浴びてみると,とにかくビリッと熱い。加水をせず少しずつお湯を注がせているため,ビリッと熱めの45度に設定されているのだ。所々に白い湯花と黒い湯花が舞っていて,加水なしで貯めているこの旅館のお湯の濃さを物語っている。静かに体を沈めていくと,先ほどあんなに熱く感じたお湯がだんだん体になじんでくるのがわかる。思わずふぅと一息ついてしまう。手に掬ったお湯からは焦がし硫黄臭が香り,熱い源泉を口に含んでみるとタマゴ味がする。これぞまさしく銀山温泉のお湯だ。ここでは,人がたくさん入ってなまっているお湯ではなく,フレッシュなビリッとした銀山のお湯を味わうことができた。やはりこういう小さな規模の旅館はお湯がとてつもなく良くて素敵だなぁ。

H21/12/28  


  
水色の色彩をベースにした美しい浴槽。           湯口のお湯は石で調整している。            かけ流している姿が美しい。