銀山温泉(Ginzan Spa


施設名 能登屋旅館
場 所 山形県尾花沢市上畑字銀山温泉
源泉名 協組2,3,4,6号源泉
泉 質

含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉

温 度 61.4℃ pH 6.8 溶存成分総計 2,266mg/kg

(Na 649mg, Cl 827mg, SO4 320mg, HS 0.9mg, H2S 1.5mg)

お湯の様子 薄白濁透明,焦がし硫黄臭+薬系芒硝臭,塩味,かけ流し
料 金 日帰り不可
(500円)
営業時間 (11:30〜13:00 土日,盆期間など日帰り可の場合あり)

 尾花沢市の奥にある有名な銀山温泉を象徴する建物の旅館。日本秘湯を守る会会員宿で,大正ロマンを満喫できる佇まい。個人的には結納の際にお世話になり宿泊して以来の利用で,実に11年ぶりの再訪である。4階にある男女別内湯以外に玄関横に元湯洞窟風呂というものもあるが,宿泊者専用のため日帰りでは利用できない。宿泊の時に利用させてもらったが記憶が曖昧なので記述を控えさせていただく。
 なお,営業時間が11:30〜13:30(受付12:30)と極端に短く,しかも毎日受け入れるというわけではない。原則的には日帰り不可,日によってはお昼の時間のみ解放,と覚えておくと良いだろう。今回は観光客でごった返しているお盆期間だったため入浴がOKだった。

 風格のある入り口からまっすぐ進み,エレベーターで4階まで上る。斜面に沿って建物が建てられているため,4階といっても実際は斜面の中腹にあるれっきとした地面だ。総檜造りの浴室は床面,浴槽と全て檜でできており,檜の香りがプンプン香ってくる。その檜の香りに混じって甘い焦がし硫黄臭が鼻の奥に漂ってくる。木の樋から注がれる源泉は100%そのままで,結構投入量も多め。当然のことながらかけ流し量も多めだ。うっすら白濁したようなお湯はとろみがあり,口に含むとはっきり塩味がする。浴槽の底の木目がゆらゆらとお湯の流れに沿ってゆれている。窓の外には斜面を利用した露天風呂がある。
 露天風呂も源泉かけ流しで,内湯よりもやや熱めの設定だ。焦がし硫黄臭もしっかり香り,檜の香りがない分だけお湯の香りをしっかり味わえる。虻が1匹やってきたため早々と退散したが,お湯使いはとても良い。旅館が立派になれば浴室も立派になり,立派になればなるほどお湯の管理を機械任せにするという傾向がある中,このお湯使いはとてもすばらしいと思った。11年前の印象と全く変わらなかったこの内湯,やはりここは名湯と呼べるでしょう。

H20/8/16再訪


  
木製の床,木製の浴槽,雰囲気抜群です。   木の樋を伝わせて注がせる源泉は焦がし硫黄臭がします。   広い窓の向こうに露天風呂が見える。

  
一段高い場所にある露天風呂。こちらも源泉かけ流し。   湯口周辺の香りが最高です。    廃湯だまり。ある意味露天風呂とも呼べるか?