平湯温泉(Hirayu Spa)


施設名 平湯民俗館 平湯の湯
住 所 高山市奥飛騨温泉郷平湯
源泉名 あぼうの湯
泉 質 単純温泉
溶存成分総計 1,409mg/kg
水素イオンpH 6.2
湯 温 47.3℃
お湯の様子 オレンジ色濁り、微炭酸味、温泉臭、適温、かけ流し
料 金 寸志(300円以上)
営業時間 6:00-21:00(冬季は8:00-21:00)
   

 松本市から岐阜県に抜ける街道の出口にある平湯温泉に良いお湯があると聞いていたので立ち寄ってみた。大規模な旅館や昔ながらの旅館、そしてセンター系施設が立ち並ぶ山あいの温泉街の中で、こちらの施設はひっそりと存在している。何も宣伝しない、でも来る人をがっかりさせたくない、という思いが詰まった温泉施設。場所は篠原無然記念館や平湯神社・薬師堂・棚田跡など大切な建物・史跡が並んでいる場所。平湯神社の入り口に車を停め、民俗館(写真)に向かって坂を上るとすぐ右側にある。

 入り口のポストが料金箱になっており、寸志として300円以上を入れる。

 男女別の露天風呂の入り口があり、脱衣所を抜けた先に広めの露天風呂が1つだけある。

 張られているお湯はオレンジ色の濁り湯で、回りの新緑のカラーと打ち解け合っていて美しい景色を創り出している。木造の屋根がかかった湯処で、浴槽は石組みの露天風呂だ。岩から流れ落ちるように注がれる源泉は、そのままかけ流されている。ふんわりと温泉臭が香るお湯で、濃そうに見えるのだが実はあっさりしたお湯。分析表で見たら「単純温泉」と書かれてあるが、正式には「ナトリウム-炭酸水素塩泉」であると思われる。鉄(2)の成分も4mgカウントされている。

 お湯を口に含むとほんの少しだけ炭酸味が感じられる。浴槽の縁は、温泉成分で赤茶色に変色してしまっている。これは良きお湯の証だ。

 こんな素敵なお湯が300円で味わえるなんて…、岐阜県って良い所だなあ、って思えた瞬間だった。

 一気に岐阜県が好きになった(^^♪ 
2024/8/13