川原湯温泉(Kawarayu Spa


施設名 丸木屋旅館
場 所 群馬県長野原町川原湯
源泉名 川原湯新湯源泉
泉 質

カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉(含食塩・石膏泉)

温 度 78.9℃ pH 7.7 溶存成分総計 1,539mg/kg
お湯の様子 薄白濁透明,焦がし硫黄臭,甘味,消しゴムのカス状湯花,あつめ,かけ流し
料 金 500円 営業時間 立ち寄り要問い合わせ

 川原湯温泉王湯共同浴場の真向かいにある中堅旅館。山木館からの分家で,日帰り入浴も比較的受けつけてくれる親切な旅館。お風呂は内湯×2と露天風呂×2があるが,日帰り入浴では内湯のみの利用となる。

 内湯へ向かう通路は長い1本の階段だ。かなり下へ下った先に男女別の内湯がある。女性用は階段の下になっているため天井の一部が階段スペースで食い込んでいるところが特徴。狭い脱衣所に入ると早速焦がし硫黄臭が香ってきた。そうそう,この香りこそが川原湯温泉の良き香りなのだ。扉を開けると地下室のような浴室で,かなり上に明かり取りの窓(ここが道路の高さ)がある。浴槽横の壁から上に掛けて昔ながらの石積みの壁があり,雰囲気が抜群によい。石の間から出ている塩ビパイプから源泉がそのまま熱々の状況で注がれており,温度調節のためにやむを得ず加水されている。しかし加水されてもなお川原湯温泉の良さが主張されており,浴感が非常に高い。体を湯船に沈めるとじんわり熱さが染みこんでくる。体にさし込んでくるようなビリビリ感と鼻腔をくすぐる焦がし硫黄臭にしばしうっとりしてしまう。お湯から出ると体は真っ赤にゆであがっている。それでもまた入ってしまいたくなる魅力的なお湯で,何度も何度もお湯に浸かってしまった。やはり川原湯の旅館もお湯がすばらしい。あと数年で移転するだろうこの温泉街,あと数軒入ってみたい旅館があるので,また絶対に再訪したい。

H19/7/16



下に下った先にある地下の内湯。  薄白濁したとても硫黄臭が濃いお湯。 湯口は岩から突きだした塩ビパイプ。  壁の上は石積みの造り。味わい深い


こちらが女湯。浴槽の形とタイルの模様が違います。   階段の下へ下る素敵な浴室。