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草津温泉街にある共同浴場の中で唯一入り逃していたのがこの白嶺の湯である。今回は満を持して白嶺の湯へ行ってみた。白嶺の湯はメイン通りからほんのちょっとだけ横道に入るのがポイントで、うっかり通り過ぎてしまうような場所にある。今回は温友と一緒に歩いていったのだが、ほんの少し迷い道をしてしまった。前回は改修のため休業中だったのだが、今回はしっかり営業していた。 白いコンクリートメインの草津らしい共同湯で、うっすら水色っぽいカラーが目にまぶしく飛び込んできた。お湯は湯畑のお湯でやや温め。運良く貸し切り状態だった。このお湯に浸かれば草津の共同浴場をコンプリートできる…そう思うと何か感慨深いものが胸の奥からこみ上げてきた。手湯の時は温めに感じられたお湯だが、実際に浸かってみるとビリッと体に差し込んでくるような温度だった。ふんわり香る硫黄臭が心地よく、体全体をやわらかく包み込んでくれるお湯が心まで満足させてくれた。天井を見上げると昔ながらの木造の梁がしっかり湯小屋を支えてくれている。運悪く改修工事にあたってしまい白嶺の湯への訪問を実質５年遅らせてしまったのだが、今となってはその５年間という期間が実は大切なものであり、自分の中での草津への思いをより大きくふくらませてくれたように思えてきた。友人が記念にと白嶺の湯独占の入浴写真を撮ってくれた。この記念写真は自分の温泉生活の中でとても大切な一枚になりそうである。 H26/11/21 |
