湯岐温泉(Yujimata Spa


施設名 山形屋旅館
場 所 福島県塙町湯岐字湯岐
源泉名 湯岐温泉(山形屋旅館)
泉 質 単純温泉
温 度 38.7℃ pH 9.6 溶存成分総計 175mg/kg
(Na 41.3mg, CO3 33.1mg, HCO3 24.5mg)
お湯の様子 無色透明,無味,弱芒硝臭,温め,かけ流し
料 金 500円 営業時間 旅館次第,要相談

 福島県の中で一番南の外れにある温泉地。湯岐温泉は郡山からもいわきからも行きづらい場所にある温泉地だ。ちなみに東北地方で最南端に位置する温泉地(鉱泉を除く)となる。湯岐温泉には3軒の旅館があり,有名な共同浴場「岩風呂」を管理しているのがこの山形屋旅館だ。ここにも内湯があるということだったので,岩風呂に入る前に内湯を利用することにした。内湯を利用する場合は入浴料が500円となる。

 内湯は母屋から渡り廊下を渡った場所にある。小さめの内湯が1つだけで,鍵をかけて貸切で利用する。狭い脱衣所の隅にはボイラー加熱用のタイマーがある。冬など寒い時期などにはこのタイマーを使って自分で好きな温度に温めて浸かれるようになっている。
 浴室も狭く,石タイルで作られた透き通るような内湯浴槽が1つあるだけだ。浴槽にはられたお湯の透明感と天気の良さが相まって,浴槽内が本当に美しい色に染まっている。そこに岩風呂から湧いている源泉を引き湯したお湯が蛇口から静かに注がれかけ流されている。無色透明,無味無臭で温めのお湯は実に心地よい。この日は気温が36℃を越えていたためこの温いお湯は本当に気持ちがよかった。小さな内湯をザバーっと溢れさせると,床があっという間に大洪水になってしまった。
 山形屋の旦那の話だと,内湯よりも岩風呂のほうが断然良いらしいので,ここは長湯せずに早めに切り上げた。ここはここでそれなりにすばらしいお湯を味わうことができる。狭い浴槽で湯岐のお湯を味わいたいという場合はこの旅館の内湯を借りるというのも一つの手段だ。

H18/8/16


  
こぢんまりしたサイズの内湯が1つ。  温めのお湯の注ぎ口は蛇口から。一応加温用循環ボイラーもある。   浴室入口。貸切で利用する。